平成30年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問97 解説 サブネットマスクの用途
サブネットマスクの用法に関する説明として,適切なものはどれか。
- IPアドレスのネットワークアドレス部とホストアドレス部の境界を示すのに用いる。 ✓ 正答
- LANで利用するプライベートIPアドレスとインターネット上で利用するグローバルIPアドレスとを相互に変換するのに用いる。
- 通信相手のIPアドレスからイーサネット上のMACアドレスを取得するのに用いる。
- ネットワーク内のコンピュータに対してIPアドレスなどのネットワーク情報を自動的に割り当てるのに用いる。
解説
この問題は、サブネットマスクの役割を正しく理解していれば即答できます。サブネットマスクとは、IPアドレスを「ネットワークを特定するための部分(ネットワーク部)」と「個別の端末を特定するための部分(ホスト部)」に区切るための目印です。この定義をそのまま説明している選択肢を選びましょう。
サブネットマスクの仕組み
IPアドレスは32ビットの数値で構成されていますが、人間には区切りが分かりにくいため、どこまでが所属するグループ(ネットワーク)で、どこからがそのグループ内のメンバー(ホスト)なのかを定義する必要があります。
例えば、IPアドレスが 192.168.1.10 でサブネットマスクが 255.255.255.0 の場合、255の箇所はネットワーク部、0の箇所はホスト部と決まっています。この場合、192.168.1の部分がネットワークアドレス、末尾の10がホストアドレスとなります。このように境界線を引くことで、コンピュータは「自分と同じネットワーク内の相手か、それとも外の世界へ出ていく必要がある相手か」を瞬時に判断できるのです。
誤った選択肢の正体
試験では、ネットワーク関連の機能が混同されやすいため、残りの選択肢が何をしているのかを整理しておくことが重要です。
・プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互変換する技術はNAT(Network Address Translation)と呼ばれます。ルーターが、社内の端末とインターネットの窓口として働く際に利用します。
・IPアドレスからMACアドレスを調べる仕組みはARP(Address Resolution Protocol)です。イーサネット(LAN)内でデータを受け渡すには最終的にMACアドレスが必要になるため、IPアドレスだけが分かっている相手に対し、「このIPの人はどのMACアドレスですか?」と問い合わせるために使われます。
・IPアドレスなどを自動的に割り当てる仕組みはDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)です。会社や家庭のWi-Fiに接続した際、自分で設定しなくてもインターネットが使えるのは、このDHCPサーバーが空いているIPアドレスを自動で振り分けてくれているおかげです。
これらはITパスポート試験で頻出のキーワードです。サブネットマスク(境界)、NAT(変換)、ARP(アドレス取得)、DHCP(自動割当)というように、機能と名称をセットで覚えておきましょう。
- IPアドレスとサブネットマスクの役割(ネットワークの基礎知識)
- ネットワークの重要キーワード解説(ITパスポート受験ナビ)
- IPアドレスの仕組み(総務省 国民のための情報セキュリティサイト)