令和元年度 秋期 ITパスポート試験 問9 解説 DFDの構成要素
DFDにおいて,データフローや処理(機能)以外に記述されるものだけを全て挙げたものはどれか。 a データの処理に要する時間 b データの蓄積場所 c データの発生源や出力先
- ア a, b
- イ a, b, c
- ウ b, c ✓ 正答
- エ c
解説
この問題は、DFD(データフロー図)を構成する要素を正しく理解しているかを問うものです。DFDの構成要素は「処理」「データフロー」「データストア」「外部実体」の4つであると覚えていれば、処理時間という概念が含まれていないことを判断して正解を導き出せます。
DFDの構成要素と役割 DFDは、システムの中をデータがどのように流れ、どのような処理が行われるかを視覚化するための図法です。具体的には以下の4つの要素で構成されます。
処理(プロセス) システム内部で行われるデータの変換や加工を表します。丸や角丸の四角形で表現されることが一般的です。
データフロー データの流れを表します。矢印線で表現され、どの処理からどの処理へ、あるいはどこからどこへデータが移動しているかを示します。
データストア(データの蓄積場所) データベースやファイルなど、データを一時的あるいは永続的に保存しておく場所です。問題文のbに該当します。
外部実体(データの発生源や出力先) システムの外にあるもの(ユーザー、外部システム、関連部署など)を指します。システムにデータを入力する「発生源」としての役割と、システムから出力されたデータを受け取る「吸収(出力先)」としての役割があります。問題文のcに該当します。
なお、選択肢aにある「データの処理に要する時間」は、DFDでは表現されません。DFDの目的は、あくまでデータの流れと構造に注目することにあり、処理のタイミングや所要時間は別のアプローチ(例えばプログラムのフローチャートや工程管理図など)で扱うべき情報です。
実務での活用と試験対策のポイント 実務においてDFDは、システム開発の要件定義や現状分析の段階で頻繁に利用されます。業務の流れを整理し、どこでデータが滞っているか、どこにデータが保存されるべきかを議論するための共通言語として非常に有用です。
試験対策としては、DFDの構成要素である「4つの記号」を必ずセットで暗記しておきましょう。この問題のように、構成要素として「含まれるもの・含まれないもの」を問うパターンのほか、図の中に記号を当てはめさせる問題や、それぞれの要素が指す具体的な定義を問う問題も過去に多く出題されています。特に「外部実体」という言葉が「データの発生源や出力先」のことであるという対応関係は重要です。
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