令和元年度 秋期 ITパスポート試験 問63 解説 チェーンメールの特徴
チェーンメールの特徴として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a グループ内の連絡や情報共有目的で利用される。 b ネットワークやサーバに,無駄な負荷をかける。 c 返信に対する返信を,お互いに何度も繰り返す。 d 本文中に,多数への転送を煽る文言が記されている。
- ア a, c
- イ a, d
- ウ b, c
- エ b, d ✓ 正答
解説
チェーンメールの特徴は、受信者に転送を指示することで意図的に拡散させ、ネットワーク上のトラフィックを増大させる点にあります。選択肢の中で「ネットワークへの負荷」と「転送の強制」という要素を含んでいる項目を選べば正解にたどり着けます。
チェーンメールとは、転送を繰り返すことを目的とした迷惑メールです。不幸の手紙や偽の警告文、あるいは偽の募金活動などの内容が多く、受信者に対して他の人へ転送するように促す文言が書かれています。
選択肢の判定理由は以下の通りです。
a:これはメーリングリストやグループチャットなど、正当な目的で使われるコミュニケーションの特徴です。特定の目的のために作られたグループ内での情報共有は、チェーンメールとは異なります。
b:チェーンメールが転送され続けると、そのたびにメールサーバが通信処理を行うため、ネットワーク全体に不要な負荷がかかります。これがメールシステムにとっての脅威となります。
c:メールのやり取りが頻繁に行われることは「スレッド」などと呼ばれますが、これは特定の話題に対する意見交換や議論の結果です。チェーンメールの本質は議論ではなく、単にメッセージを拡散させることにあります。
d:これがチェーンメールの最大の特徴です。「このメールを10人に送らなければ不幸になる」「この情報を広めてください」といったように、受信者の心理を操作して転送を煽ります。
この問題は、情報セキュリティ分野における「ソーシャルエンジニアリング」の一種として扱われます。人の心理的な隙や行動の習慣を突いて情報を広めたり、攻撃の踏み台にしたりする手口については、ITパスポートの試験でも頻出です。チェーンメールの他にも、偽のログイン画面に誘導するフィッシング詐欺など、技術的な対策だけでは防ぎきれない脅威があることを理解しておきましょう。
IPA 独立行政法人情報処理推進機構:チェーンメール(情報セキュリティ安心相談窓口) 国民のための情報セキュリティサイト:チェーンメール(総務省)