令和元年度 秋期 ITパスポート試験 問94 解説 NTPの役割
NTPの利用によって実現できることとして,適切なものはどれか。
- OSの自動バージョンアップ
- PCのBIOSの設定
- PCやサーバなどの時刻合わせ ✓ 正答
- ネットワークに接続されたPCの遠隔起動
解説
NTPという名称に含まれるTがTime(時刻)を指していることに注目すれば、一目で正解が導き出せます。試験でこの用語が出てきたら、ネットワークを介した時刻同期の仕組みだと即座に判断しましょう。
NTPはNetwork Time Protocolの略称で、コンピュータの時計を正確に保つためのプロトコルです。ネットワークにつながっている機器は、放置していると少しずつ時計が狂ってしまいます。そこで、インターネット上の公開された時刻提供サーバ(NTPサーバ)から正確な時刻情報を受け取り、自機の時計を自動的に修正します。
なぜ時刻を合わせる必要があるのか、という点は実務面でも重要です。例えば、ログファイルの記録時間が重要になります。サーバに何らかの障害が発生した際、関係する複数の機器の時刻がずれていると、いつ、どの順番でイベントが起きたのかが追跡できず、原因究明が困難になります。また、暗号通信の有効期限チェックや、電子証明書の確認など、ネットワーク上のセキュリティ処理では、厳密な時刻の一致が前提となっているケースが多くあります。
試験では、この問題のようにプロトコルの名称と目的を組み合わせる形式が頻出します。似たような略語と混同しないよう、それぞれの用語が持つ英単語の意味から機能を連想できるようにしておくと、初見の問題にも対応しやすくなります。
- IPA(独立行政法人 情報処理推進機構):ネットワークの基礎知識解説ページ