平成31年度 春期 ITパスポート試験 問86 解説 LPWAの特徴
IoT端末で用いられているLPWA(Low Power Wide Area)の特徴に関する次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。 LPWAの技術を使った無線通信は,無線LANと比べると,通信速度は a ,消費電力は b 。
- ア
- イ
- ウ ✓ 正答
- エ
解説
LPWA(Low Power Wide Area)の名称そのものにヒントがあります。Low Powerは低消費電力、Wide Areaは広範囲を意味します。IoTで利用される技術として、広範囲に通信できる一方で速度は抑え、電池持ちを優先する設計であるという特徴を理解して選択肢を絞ります。
LPWAは、その名前が示す通り「低消費電力(Low Power)」で「広域(Wide Area)」の通信を行うための無線技術です。
無線LANと比較してみましょう。私たちがスマートフォンやPCで利用する無線LAN(Wi-Fi)は、動画閲覧や大容量データの送受信を想定しているため、通信速度が速いことが求められます。その分、多くの電力を消費するため、基地局やルーターの近くでしか使えず、端末の電池も消耗しやすいという特徴があります。
一方でLPWAは、例えばセンサーが取得した「温度」や「湿度」、あるいは「メーターの数値」といった、ごく少量のデータを遠く離れた場所に送ることに特化しています。常に通信し続けるのではなく、必要な時だけ通信を行う仕組みであるため、通信速度は非常に遅いですが、消費電力は驚くほど少なく、電池だけで数年以上稼働できるものも少なくありません。
この対比から、無線LANを基準とした場合、LPWAの通信速度は遅く、消費電力は少ないという特徴が導かれます。したがって、正解は「ウ」となります。
試験対策として、無線通信技術は、通信距離、通信速度、消費電力の3つの観点で比較できるよう整理しておくことが有効です。例えば、近距離で高速な無線LANやBluetooth、中距離で標準的なモバイル通信(4G/5G)、そして遠距離で低速・低消費電力なLPWAといった具合に、適材適所で使い分けられていることを理解しておきましょう。
- 日本データ通信協会:IoT/M2Mの通信技術「LPWA」の概要