令和5年度 ITパスポート試験 公開問題 問19 解説 M2Mの定義
住宅地に設置してある飲料の自動販売機に組み込まれた通信機器と,遠隔で自動販売機を監視しているコンピュータが,ネットワークを介してデータを受送信することによって在庫管理を実現するような仕組みがある。このように,機械同士がネットワークを介して互いに情報をやり取りすることによって,自律的に高度な制御や動作を行う仕組みはどれか。
- ア MOT
- イ MRP
- ウ M2M ✓ 正答
- エ O2O
解説
この問題は「機械同士の通信」というキーワードを見つけるだけで正解できます。問題文にある「機械同士がネットワークを介して互いに情報をやり取りする」という記述と、選択肢ウのM2Mが完全に一致します。
M2MはMachine to Machineの略称です。人間が介在せず、センサーや通信機能を備えた機械(Machine)が、ネットワークを通じて別の機械と直接通信を行い、自動的に状況判断や制御を行う仕組みを指します。自動販売機の在庫管理のほか、工場の設備稼働監視や、電力メーターの遠隔検針などが代表的な例です。
近年よく耳にするIoT(Internet of Things:モノのインターネット)は、M2Mをより広義に捉えた概念です。M2Mは機械間のクローズドな通信に重きを置くのに対し、IoTはあらゆるモノをインターネットに接続し、そのデータを分析して新しい価値を生み出す点に主眼があります。試験対策としては、M2Mは「機械同士の通信」、IoTは「モノのインターネット化」と整理しておくと混乱しません。
他の選択肢について、これらはITパスポート試験において頻出する用語ですが、M2Mとは性質が異なります。
MOT(Management of Technology):技術経営。優れた技術を事業の利益に結びつけるための経営管理手法のことです。技術をいかに経済的価値へ変換するかを扱います。
MRP(Material Requirements Planning):資材所要量計画。製品を作るために必要な部品や原材料が、いつ、どれくらい必要なのかを計算し、効率的な発注や製造を行う管理手法です。生産管理システムの一環として登場します。
O2O(Online to Offline):オンラインからオフラインへ。WebサイトやSNS(オンライン)での情報提供やクーポン配布を通じて、実店舗(オフライン)への来店を促すマーケティング手法です。
これらの用語は経営戦略や生産管理の分野で登場します。問題文で「ネットワークを介した機械間のやり取り」という記述を見たらM2M、「技術を経営に活かす」ならMOT、「生産計画」ならMRP、「ネットから店舗へ」ならO2Oといった具合に、キーワードと用語をセットで暗記しておきましょう。