令和6年度 ITパスポート試験 公開問題 問87 解説 ダークウェブの定義
通常の検索エンジンでは検索されず匿名性が高いので, サイバー攻撃や違法商品の 取引などにも利用されることがあり, アクセスするには特殊なソフトウェアが必要に なることもあるインターネット上のコンテンツの総称を何と呼ぶか。
- RSS
- SEO
- クロスサイトスクリプティング
- ダークウェブ ✓ 正答
解説
選択の判断根拠
この問題は、インターネット上の領域分類に関する知識を問うています。「通常の検索エンジンではヒットしない」「匿名性が高い」「違法行為の温床になり得る」というキーワードから、該当する領域を一つ選ぶ問題です。各選択肢の定義と照らし合わせることで、消去法を用いずとも「ダークウェブ」という用語を直接導き出せます。
インターネットの階層構造を知る
インターネットの世界は、大きく分けて以下の3つの層で構成されていると考えることができます。
サーフェスウェブ(表層Web) GoogleやYahoo!などの一般的な検索エンジンによってインデックス化され、誰でも簡単にアクセスできる領域です。
ディープウェブ 検索エンジンには表示されないものの、違法性が必ずしも高いわけではない領域です。例えば、会員専用のログイン画面、企業の社内システム、パスワード保護されたクラウドストレージなどが該当します。
ダークウェブ ディープウェブの一部ですが、特に特殊な通信経路(Torなど)を用いなければアクセスできず、通信の匿名性が極めて高い領域です。この高い匿名性を悪用して、サイバー攻撃のツール販売、個人情報の売買、麻薬や不正なファイルの取引などが行われることがあります。
選択肢の解説
今回の問題にある各選択肢は、ダークウェブとは役割が全く異なります。
ア RSS(Really Simple Syndication) Webサイトの更新情報を配信するための仕組みです。ニュースサイトやブログの更新通知を効率よく受け取るために使われます。
イ SEO(Search Engine Optimization) 検索エンジン最適化のことです。検索エンジンの検索結果で上位に表示されるようにWebサイトを構成・改善する技術や手法を指します。ダークウェブとは対極にある概念です。
ウ クロスサイトスクリプティング(XSS) Webサイトの脆弱性を利用して、悪意のあるスクリプトを仕込むサイバー攻撃手法の一つです。ダークウェブの場所を示す用語ではなく、インターネット上の脅威を指す用語です。
試験における本問の意図
ITパスポート試験においてこの問題が出題される意図は、インターネット技術を安全に利用するための「教養としてのIT知識」を確認することにあります。サイバー犯罪のニュースなどで「ダークウェブ」という言葉を耳にする機会は増えていますが、それが単なるWebサイトではなく、特殊な通信プロトコルによって構築された「検索から隠れた領域」であることを理解しておくことが、情報セキュリティに対する意識を高めることにつながります。
実社会においても、ダークウェブを覗こうとする行為や、そこでの取引に加担することは非常に高いリスクを伴います。ITパスポートで学ぶ知識は、単なる合格のためだけでなく、こうしたネットワーク上の闇に不用意に近づかないための防衛知識としても活用してください。