ITパスポート試験 / 令和7年度 ITパスポート試験 公開問題 / 問29
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令和7年度 ITパスポート試験 公開問題 問29 解説 MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)

問29 企業経営の中核となる考え方を,ミッション,ビジョン,バリューの三つに分け て示す場合,ビジョンとして示すものとして,最も適切なものはどれか。

  1. ア 企業の存在意義や使命
  2. イ 企業の存在意義や使命をふまえた,ある時点でのありたい姿 ✓ 正答
  3. ウ 戦略を実現するために重要となる業績管理指標
  4. エ 戦略を実現するために重要となる成功要因

解説

ミッション・ビジョン・バリューを区別する

この問題の正解を導く鍵は、経営理念を構成する3つの用語(MVV)を正しくセットで覚えることです。

  • ミッション(Mission):企業の存在意義や使命。
  • ビジョン(Vision):将来のありたい姿。
  • バリュー(Value):共有すべき価値観や行動指針。

設問は「ビジョン」を問うているため、「将来のありたい姿」を指す選択肢イを選べば正解となります。選択肢アはミッション、ウはKPI(重要業績評価指標)、エはCSF(主要成功要因)の説明であり、これらも頻出用語ですので併せて整理しておきましょう。

経営理念を構成する3要素の考え方

企業活動において、経営理念は組織の羅針盤となる重要なものです。

ミッションは「私たちは何のために存在するのか」という問いに対する答えです。時代が変わっても変わらない企業の根本的な目的を示します。

ビジョンは「ミッションを達成した先で、どのような姿になっていたいか」という将来の目的地です。「2030年までに業界ナンバーワンになる」「世界中の人々の生活を豊かにする」といった、時間軸を持った具体的なゴール設定がこれに当たります。

バリューは、ミッションやビジョンを実現するために、従業員が日々の業務の中でどのような価値観を大切にし、どのような態度で行動すべきかを定めたものです。いわば、個々の社員が迷った時の「判断基準」となります。

なぜこの知識が必要なのか

ITパスポート試験でこの知識が問われるのは、IT戦略の立案やプロジェクトマネジメントにおいて、企業が「何を目指しているのか」を理解することが不可欠だからです。

例えば、システム開発を依頼された際、そのシステムが単なる事務処理の効率化だけでなく、企業の掲げる「ビジョン」を達成するためにどのような役割を果たすのかを意識することで、より付加価値の高い提案が可能になります。また、企業文化や行動指針(バリュー)を理解していれば、組織に馴染み、円滑なコミュニケーションを図るためのヒントにもなります。

経営層と現場のシステム担当者が共通の「経営理念」を認識している組織ほど、戦略的なIT投資の成功率が高まると言われています。この用語の理解は、経営とITをつなぐ架け橋としての視点を養うための第一歩なのです。

参考リンク

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