ITパスポート試験 / 令和8年度 ITパスポート試験 公開問題 / 問17
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令和8年度 ITパスポート試験 公開問題 問17 解説 AI利活用の留意事項

AIを利活用する上で留意すべき事項として, 適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a AIの意図しない動作によって, 人間の生命や身体などに危害を及ぼす可能性 b AIの判断に差別的な内容が含まれる可能性 c AIの判断にプライバシーの侵害となる内容が含まれる可能性

  1. ア a, b
  2. イ a, b, c ✓ 正答
  3. ウ a, c
  4. エ b, c

解説

解答のポイント

AIの利活用における留意事項を問う問題です。AI技術は便利である反面、適切に管理・運用しなければ負の側面を引き起こすリスクがあります。選択肢に挙げられた「安全性(危害リスク)」「公平性(差別のリスク)」「プライバシー(侵害リスク)」は、いずれもAIガバナンスにおける主要な論点であるため、すべて適切であると判断します。

AI利用におけるリスクの本質

AIは膨大なデータを学習してパターンを抽出する仕組みであるため、以下のようなリスクが必然的に伴います。

a AIの意図しない動作 AIは過去の学習データに基づき推論を行いますが、想定外の状況に直面すると誤った判断を下すことがあります。例えば、自動運転車が歩行者を正しく認識できなかったり、産業用ロボットが周囲の安全を確保できず接触したりするリスクです。これらは「安全性の欠如」という課題に分類されます。

b AIの判断に差別的な内容が含まれる可能性 AIが学習するデータに、過去の社会的な偏見や不平等が反映されている場合、AIもそれらを学習してしまいます。例えば、採用選考のAIが特定の性別や人種を不当に低く評価してしまうといった事例です。これは「公平性(バイアスの排除)」という課題です。

c AIの判断にプライバシーの侵害となる内容が含まれる可能性 AIのモデルを訓練するために個人情報を含むデータを利活用する場合、学習モデルから個人の特定ができてしまうリスクや、入力データが外部に漏えいするリスクがあります。これは「プライバシー保護」という課題です。

なぜこの知識が試験で問われるのか

現代のITパスポート試験では、技術的な知識だけでなく、社会人としてAIを「責任を持って使いこなす」能力が強く求められています。企業がAIを導入する際、これらのリスクを無視すると、企業ブランドの毀損や法的責任、社会的な混乱を招く恐れがあるからです。

この問題の教育的意図は、AI技術を万能な道具と捉えるのではなく、常に「予期せぬ挙動」や「データの偏り」を疑い、人間が監視・管理(人間中心のAI活用)し続けることが重要であるという視点を養うことにあります。AIと向き合う際は「安全・公平・個人情報」の3点をセットで意識するようにしてください。

参考リンク

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