第三級陸上特殊無線技士 / 第二級陸上特殊無線技士 試験問題例題 (法規 No.2) / 各問題解説 / 問2
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第二級陸上特殊無線技士 試験問題例題 (法規 No.2) 問2 解説 識別信号の指定変更

無線局の免許人は、識別信号(呼出符号、呼出名称等をいう。)の指定の変更を受けようとするときは、どうしなければならないか。次のうちから選べ。

  1. 1 総務大臣に識別信号の指定の変更を申請する。
  2. 2 あらかじめ総務大臣の指示を受ける。 ✓ 正答
  3. 3 総務大臣に識別信号の指定の変更を届け出る。
  4. 4 免許記録の写し又は免許事項証明書を訂正し、その旨を総務大臣に報告する。

解説

識別信号(呼出符号や呼出名称等)の指定変更に関する問題が出題された場合は、「申請」や「届出」という言葉に惑わされず、「あらかじめ総務大臣の指示を受ける」と書かれた選択肢を選ぶのが正解への最短ルートです。

識別信号の指定変更に関する法制度の仕組み

無線局を運用する際、送信者が誰であるかを明確にするために割り振られるのが識別信号です。具体的には、音声通信で用いられる呼出名称や、データ通信やモールス通信等で用いられる呼出符号(コールサイン)などがこれに該当します。

電波法第19条では、識別信号の指定の変更について次のように定められています。総務大臣は、電波の整理上必要があると認めるときは、無線局の識別信号の指定を変更することができるとされており、免許人が識別信号の変更を受けようとする場合は「あらかじめ総務大臣の指示を受ける」ことと規定されています。

無線局の設備変更であれば「変更の許可申請」や「軽微な変更の届出」といった手続きが存在しますが、識別信号は電波の秩序維持のために総務大臣が一元的に管理・指定する性質のものです。そのため、免許人が自ら希望する識別信号を「申請」して許可を得る仕組みではなく、総務大臣からの指示に従って変更手続きを進めるという法的な形式をとっています。

ひっかけ選択肢を見抜く判断の手順

法規の選択肢では、日常的に使われる「申請」や「届出」といった言葉がトラップとして配置されています。選択肢を判定する際は、以下のステップで思考を整理します。

  1. キーワードの確認 設問で問われているのが「識別信号(呼出符号、呼出名称等)の指定の変更」であることを確認します。

  2. 手続きの性質の判別 識別信号は電波の混信を防ぎ、発信元を識別するための国家的管理事項です。免許人が主導して変更を「申請」したり「届出」したりする対象ではありません。

  3. 各選択肢の検証 選択肢1の「申請する」は、一般的な設備の変更許可申請と混同しやすいため誤りです。 選択肢3の「届け出る」も、軽微な事項の届出と混同しやすいため誤りです。 選択肢4の「訂正し報告する」は、勝手に自社・手元で書き換えることを意味するため明らかに誤りです。 選択肢2の「あらかじめ総務大臣の指示を受ける」が、電波法の規定に完全に合致する正解となります。

混信を防ぎ通信の秩序を守る識別信号の役割と実務的意義

無線通信は目に見えない電波という有限の資源を全員で共有して行われます。もし各事業者が自由に識別信号を変更したり、簡単な届出だけで好きなコールサインを使えるようにしてしまうと、同じ識別信号が重複して指定されたり、重要な緊急通信の際に送信元の特定が遅れたりする危険があります。

第三級陸上特殊無線技士が扱う小規模な無線局や業務用無線であっても、識別信号の厳格な管理体制は共通です。試験でこの知識が問われるのは、無線局の免許人が勝手な手続きでコールサインや呼出名称を変えることはできず、電波行政(総務省)による一元管理のもとで運用されているという電波法の根本原則を理解しているかを確認するためです。

実務においても、社内無線やドローン通信、各種IoT機器の無線局運用において識別信号の変更が必要になった場合、自己判断で処理せず、総合通信局(総務大臣の窓口)からの指示や案内に従って手続きを進める必要があります。

参考リンク

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