第三級陸上特殊無線技士 / 第二級陸上特殊無線技士 試験問題例題(無線工学 No.3) / 各問題解説 / 問21
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第二級陸上特殊無線技士 試験問題例題(無線工学 No.3) 問21 解説 バースト誤り対策

次の記述は、デジタル無線通信で発生するバースト誤りの対策の一例について述べたものである。 [ ] 内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。 バースト誤り対策として、送信する符号の順序を入れ替える [ A ] を行い、受信側で [ B ] により元の順序に戻すことにより誤りの影響を軽減する方法がある。

  1. 1. インターリーブ デインターリーブ ✓ 正答
  2. 2. インターリーブ 量子化
  3. 3. A/D変換 デインターリーブ
  4. 4. A/D変換 量子化

解説

この問題は「デジタル通信における誤り制御の用語」を問うものです。キーワードは「順序の入れ替え」です。送信側で行うのがインターリーブ、受信側で元に戻すのがデインターリーブという対語セットを覚えていれば、一瞬で正解を選べます。

データの並び順を操作するインターリーブの仕組み

デジタル無線通信では、電波状況が悪化した際に一瞬だけ通信が途切れたり、ノイズが集中して重なったりすることで、連続したビットデータがまとめて壊れる「バースト誤り」が発生することがあります。

これを防ぐための技術がインターリーブです。送信側では、データをそのまま順番に送るのではなく、あらかじめ決めたルールに従ってデータの並び順をバラバラに入れ替えます。もし通信中にバースト誤りが発生してデータの塊が壊れても、受信側で元の順番に戻す(デインターリーブ)という処理を行うと、壊れたデータが分散され、個々の誤りが孤立した「ランダム誤り」に変換されます。

現代の通信機器では、誤り訂正符号(誤りを自動で直す仕組み)とこのインターリーブを組み合わせて使うのが一般的です。誤り訂正符号は「散らばった少数の誤り」を修正するのは得意ですが、「塊としての誤り」を直すのは苦手です。そのため、インターリーブで誤りを散らすことで、訂正能力を最大限に引き出せるように設計されています。

誤答選択肢との見分け方

この問題の選択肢にある他の用語と比較すると、役割の違いがより明確になります。

・A/D変換:アナログ信号をデジタル信号に変換する過程のことです。並び順を入れ替える操作ではありません。 ・量子化:アナログの連続量を段階的な数値に置き換える処理です。これも信号形式を変える処理であり、順序の並べ替えではありません。

「入れ替える」「戻す」というセットになっているのは、インターリーブとデインターリーブだけです。試験ではこのように対になる用語をセットで暗記しておくと、迷わずに解答できるようになります。

通信システムにおける役割

インターリーブは、携帯電話や無線LAN、地デジ放送など、あらゆるデジタル無線通信の基盤技術です。特に電波環境が刻一刻と変化する移動体通信において、安定した通信を実現するために不可欠な役割を担っています。

この問題が出題される意図は、単なる用語暗記を確認するだけでなく、通信において「情報をいかに効率よく、かつ確実に届けるか」という工夫の歴史を知ることにあります。単にデータを送るだけでなく、誤りが発生することを前提とした対策を技術的に組み込んでいるという、デジタル通信の強靭さを理解しておくことが重要です。

参考リンク

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