第三級海上特殊無線技士 / 令和7年度 下期 学科試験 / 各問題解説 / 問2
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令和7年度 下期 学科試験 問2 解説 「レーダー」の定義

次の記述は、「レーダー」の定義である。電波法施行規則の規定に照らし、[ ]内に入れるべき字句を下の番号から選べ。 「レーダー」とは、決定しようとする位置から反射され、又は再発射される無線信号と[ ]との比較を基礎とする無線測位の設備をいう。

  1. 1 基準信号 ✓ 正答
  2. 2 応答信号
  3. 3 同期信号
  4. 4 標識信号

解説

この問題は、電波法関連の用語定義における暗記項目です。「レーダー」という言葉の法的な定義文を、そのまま穴埋めとして認識しているかが問われます。迷わず「基準信号」という用語を選べるようにしましょう。

レーダーの定義と本質

電波法施行規則第2条第1項第25号において、レーダーは「決定しようとする位置から反射され、又は再発射される無線信号と基準信号との比較を基礎とする無線測位の設備」と定義されています。

ここでいう「決定しようとする位置」とは、レーダーを設置している自船や航空機の位置のことです。レーダーは、自らが発射した電波が目標物に当たって戻ってくるまでの時間や、電波の性質(ドップラー効果など)の変化を観測します。この際、最初に出した電波の情報(タイミングや周波数など)を「基準」とし、戻ってきた信号と突き合わせることで、目標物までの距離や方向を割り出しています。

記憶のポイント

試験対策としてこの問題を解く際は、「レーダー」という言葉を見たら、反射される信号と対になるのは「基準」という言葉であるとセットで記憶するのが最も効率的です。

選択肢にある「応答信号」は、主にトランスポンダなどが自動的に返す信号を指し、レーダーの測位原理そのものの定義としては少しニュアンスが異なります。「同期信号」は通信のタイミング合わせ、「標識信号」は灯台や標識の識別信号を連想させますが、電波法上の定義文としては「基準信号」が正解です。法規の問題は、一字一句を正確に覚えていることがそのまま得点に直結します。

技術的な背景と実務への応用

この知識は、レーダーが単なる「画像を表示する機械」ではなく、科学的な「比較測定装置」であることを理解するために重要です。

海上特殊無線技士としてレーダーを操作する際、私たちは画面上に映る映像から距離や方位を読み取ります。しかし、その裏側では機械が超高速で「発射した基準信号」と「戻ってきた反射信号」のタイムラグを計算し、距離に変換しています。この「比較」というプロセスがあるからこそ、濃霧の中や夜間であっても、他船や障害物の位置を正確に把握することができるのです。

定義を正確に理解することは、レーダーの性能や限界を知ることにも繋がります。例えば、レーダーが電波を反射しない素材(プラスチックや一部のFRP船など)に対しては、基準信号との比較が成立せず、正しく測位できないという物理的な制約を理解するための基礎となります。

参考リンク

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