第三級海上特殊無線技士 / 令和7年度 下期 学科試験 / 各問題解説 / 問6
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令和7年度 下期 学科試験 問6 解説 免許人の住所変更

無線局の免許人は、免許記録に記録した免許人の住所に変更を生じたときは、どうしなければならないか。次のうちから選べ。

  1. 1 総務省令で定めるところにより、遅滞なく、その旨を総務大臣に届け出る。 ✓ 正答
  2. 2 総務大臣に無線設備の設置場所の変更の申請をする。
  3. 3 総務大臣に免許記録の訂正を申請する。
  4. 4 免許記録の写し又は免許事項証明書を訂正し、その旨を総務大臣に報告する。

解説

変更時の手続きは「届け出」が基本

この問題は、免許状に記載されている内容(住所や氏名など)に変更があった際に、どのような手続きが必要かを問うものです。ポイントは、これが「許可を得る申請」ではなく、あくまで状況を知らせる「届け出」であるという点です。選択肢の中で「届け出る」という言葉が含まれているものを選べば正解にたどり着けます。

免許記録の変更手続きのルール

電波法では、無線局の免許を受けた人(免許人)に対して、登録された情報に変更があった場合の報告義務を課しています。免許記録は総務省によって管理されており、免許人の住所、氏名(法人の場合は名称や代表者の氏名など)が変わった場合には、速やかに届け出なければなりません。

ここで重要なキーワードは「遅滞なく」です。「遅滞なく」とは、正当な理由なく放置せず、可能な限り迅速にという意味です。変更が生じたのを知ったにもかかわらず放置することは法律違反となりますので、住所が変わったら、速やかに書類を提出するという意識を持つことが大切です。

なぜ「届け出」なのかを考える

試験問題としてこの内容が出題される背景には、無線局が公共の電波を利用する公的な存在であるという性質があります。総務省は、必要に応じて免許人と迅速に連絡を取り、無線局の運用状況を確認したり、緊急時の通知を送ったりする必要があります。

もし住所が変わったのにその情報が更新されていなければ、重要な書類や連絡が免許人に届かず、無線局の管理がおろそかになってしまうリスクがあります。そのため、「申請(許可が必要な行為)」ではなく、行政が情報を把握するための「届け出」という手続きを通じて、常に最新の情報を維持させる仕組みになっています。

試験では他の選択肢に「申請」「訂正の申請」「報告」といった紛らわしい言葉が並びますが、住所変更のような「行政が保有する情報を最新化する事務」は、多くの場合「届け出」で済むという法的な手続きのパターンを覚えておくと非常に効率的です。

届け出が必要なシーン

実務においてこの知識は、第三級海上特殊無線技士の資格を取得し、船舶無線局を運用するようになると必要になります。例えば、引っ越しをして住所が変わった場合や、結婚などで氏名が変更になった場合、あるいは法人が所在地を移転した場合などが該当します。

これらの手続きを怠ると、無線従事者免許証や無線局免許状の記載との整合性が取れなくなり、将来的な免許の更新手続きや、無線局の検査の際に不都合が生じることがあります。資格を取得して無線局を開設した後は、自分自身の情報も無線局の設備と同じように適切に管理することが、免許人としての責任となります。

参考リンク

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