第三級海上特殊無線技士 / 令和7年度 下期 学科試験 / 各問題解説 / 問17
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令和7年度 下期 学科試験 問17 解説 二次電池の特性

次の記述において[ A ] 及び [ B ] 内に入れるべき字句の正 しい組合せを下の番号から選べ。 一般に、充放電が可能な [ A ] 電池の一つに [ B ] があり、ニッケルカドミウム蓄電池に比べて、 自己放電が少なく、メモリー効果がない等の特徴が ある。

  1. 1. 一次 リチウムイオン蓄電池
  2. 2. 二次 リチウムイオン蓄電池 ✓ 正答
  3. 3. 一次 マンガン乾電池
  4. 4. 二次 マンガン乾電池

解説

この問題は「充放電ができる」というキーワードと、「ニッケルカドミウム蓄電池との比較」というヒントから答えを導き出します。まずは、電池の分類(一次か二次か)を判断し、次にリチウムイオン蓄電池の特性を照らし合わせることで、正解の「二次 リチウムイオン蓄電池」を特定できます。

電池の分類:一次電池と二次電池

電池は大きく分けて「一次電池」と「二次電池」の2種類に分類されます。

一次電池は、製造時に蓄えられた化学エネルギーを使い切ると再利用できない電池です。代表例としてマンガン乾電池やアルカリ乾電池が挙げられます。これらは「充放電」ができません。

一方、二次電池は、外部から電気エネルギーを与えることで、化学反応を逆転させ、繰り返し充電して再利用できる電池のことです。設問にある「充放電が可能」という条件は、まさに二次電池であることを示しています。したがって、選択肢の「一次」という言葉が含まれるものは、この時点で除外対象となります。

リチウムイオン蓄電池の優れた特性

選択肢にある「リチウムイオン蓄電池」は、現代のモバイル機器や無線機において主流となっている二次電池です。ニッケルカドミウム(ニカド)蓄電池と比較した際、以下の二つの大きなメリットがあります。

まず、自己放電が少ないという点です。自己放電とは、電気を使っていなくても内部で化学反応が進み、自然に電力が減少してしまう現象を指します。ニカド電池は自己放電が比較的大きいのが欠点でしたが、リチウムイオン蓄電池はこの特性が大幅に改善されています。

次に、メモリー効果がないという点です。メモリー効果とは、電池を使い切る前に充電を繰り返すと、見かけ上の容量が低下してしまう現象です。ニカド電池ではこの現象が起きやすいため、定期的に使い切る(放電させる)手間が必要でした。リチウムイオン蓄電池は、継ぎ足し充電をしても容量低下の影響をほとんど受けないため、非常に扱いやすいという特徴があります。

無線機器の運用における電池の重要性

海上特殊無線技士として無線機を扱う際、電源管理は通信の信頼性を左右する非常に重要な要素です。緊急時や長時間の航行において、無線機のバッテリーがどの程度の時間持つのか、あるいは放っておいても電力が残っているのかを知ることは、安全運航に直結します。

試験問題としての意図は、単なる知識の暗記を確認するだけでなく、無線従事者が機器を正しく管理し、メンテナンスする能力を問うことにあります。現代の無線機や予備バッテリーの多くはリチウムイオン蓄電池を採用しているため、その特性を理解しておくことは、現場でのトラブルを防ぐための必須知識といえます。

参考リンク

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