令和7年度 下期 学科試験 問20 解説 受信機の性能
次の記述は、受信機の性能のうち何について述べたものか。下の番号から選べ。 周波数及び強さが一定の電波を受信しているとき、受信機の再調整を行わず、長時間にわたって一定の出力を得ることができるかの能力を表す。
- 1. 感度
- 2. 忠実度
- 3. 選択度
- 4. 安定度 ✓ 正答
解説
この問題は、問題文に含まれている「長時間にわたって一定の出力を得ることができる」というキーワードを捉えることで、即座に正解を導き出すことができます。
受信機の性能を示す4つの用語
無線機の試験で必ず問われる受信機の性能には、主に以下の4つの指標があります。問題文のヒントから、これらを区別して覚えるのがコツです。
- 感度:弱い電波でも正確に受信できる能力のことです。
- 忠実度:入力された信号の波形を崩さずに、そのまま再現する能力のことです。
- 選択度:目的の周波数だけを取り出し、不要な周波数の電波を排除する能力のことです。
- 安定度:外部環境(温度変化や電圧変動)が変わっても、周波数や出力が変化せず、一定の動作を維持する能力のことです。
今回の問題文は「長時間にわたって」「一定の出力を得ることができる」と述べているため、時間の経過や外部要因に左右されない性質を指す「安定度」が最適解となります。
安定度が求められる背景
無線通信において、受信機が安定していることは極めて重要です。例えば、一度同調(チューニング)を合わせた後に、機器の内部温度の上昇やバッテリー電圧の低下によって周波数がずれてしまうと、通信相手の電波をロストしてしまいます。
特に海上特殊無線では、緊急時の連絡などにおいて常に通信可能な状態を維持しなければなりません。そのため、少しの変動で受信不能になるような不安定な機器では、海上での安全を守るための無線機として機能しないのです。この問題は、無線従事者として「受信機がどのような環境下でも正しく動作し続ける能力が求められている」という基本的な理解を問うています。
試験対策としての覚え方
用語の定義をそのまま暗記する際は、それぞれの単語が持つ本来の意味と結びつけると忘れにくくなります。
- 感度=「感じ取る」力(かすかな声も聞き取るイメージ)
- 忠実度=「忠実」に再現する力(音質や信号の質を維持)
- 選択度=「選択」する力(混信を避けて目的の電波を選ぶ)
- 安定度=「安定」している力(時間が経っても変わらない)
これらの言葉を関連付けて整理しておけば、試験本番で問題文のキーワードを見た瞬間に、どの性能について語られているのかが判断できるようになります。