第四級アマチュア無線技士 / 第四級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(法規 No.2) / 各問題解説 / 問10
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第四級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(法規 No.2) 問10 解説 試験電波の発射

アマチュア局が無線機器の試験又は調整のため電波を発射する場合、「本日は晴天なり」の連続及び自局の呼出符号の送信は、必要があるときを除き、何秒間を超えてはならないか。次のうちから選べ。

  1. 1. 5秒間
  2. 2. 10秒間 ✓ 正答
  3. 3. 20秒間
  4. 4. 30秒間

解説

無線機器の試験や調整のために電波を発射(試験電波)する場合、「本日は晴天なり」の連続と自局の呼出符号の送信は、原則として10秒間を超えてはならないという無線局運用規則のルール(数値制限)をそのまま覚えて解答します。選択肢の中から10秒間を示す2を選びます。

試験電波における10秒ルールと「本日は晴天なり」

無線機器が正常に動作するかどうかを確かめる試験や、送信機の調整を行うために電波を発射することを試験電波と呼びます。この試験電波を発射する際には、他局への混信や妨害を最小限に抑えるため、法律で厳しい制限が設けられています。

無線局運用規則第38条に基づき、試験電波を発射するときは、まずその周波数で他局が通信を行っていないかを確認(受信)しなければなりません。その上で、試験電波を発射する際には、以下のような手順と制限時間が定めされています。

  1. 10秒以内の制限 「本日は晴天なり」という通報の連続、および自局の呼出符号(コールサイン)の送信は、必要があるときを除き、10秒間を超えてはなりません。

  2. 「本日は晴天なり」の由来 このフレーズは、もともと英語の「It's a fine day today.」の直訳ではなく、英語の「This is a line test...」という有線電話のテストフレーズの音の響き(ライ・テス)を「晴天(せいてん)」と日本語に当てはめたのが始まりとされています。マイクの音質や送信機の動作を確認するための標準的な試験音声として、日本の電波法関連規則で正式に採用されています。

なぜ他の時間ではなく10秒なのかを考える

無線通信において、電波は限られた公共の資源です。試験や調整という、特定の個人や無線局の都合だけで電波を占有することは、極めて短い時間にとどめる必要があります。

試験電波の発射時間を考える際、以下のようなステップで考えると正解にたどり着きやすくなります。

まず、試験電波は相手との交信ではなく、機器の動作チェックが目的です。自分の声を送信機に乗せて、メーターが正常に振れるか、あるいは別の受信機で声が明瞭に聞こえるかを確認するだけであれば、数秒もあれば十分です。

「本日は晴天なり、こちらは〇〇(呼出符号)です」とゆっくり発声しても、実際に要する時間は5秒から8秒程度です。そのため、ルールとして定められる許容上限は、ダラダラと送信を続けないための明確な区切りとして、10秒間という非常に短い時間が設定されているのです。

選択肢にある20秒や30秒は、試験電波としては長すぎます。一方で5秒間では、呼出符号を正確に言い終える前に制限時間に達してしまう可能性があります。したがって、必要最小限かつ現実的な時間として10秒間という基準が設けられていると理解すると、記憶に残りやすくなります。

実際の運用場面における試験電波の重要性

この知識は、アマチュア無線技士として実際に開局し、自分の無線局を運用するようになると頻繁に直面する実用的なものです。

新しく購入したトランシーバーをアンテナに接続したときや、自作のアンテナのSWR(静電容量やインピーダンスの整合度合い)を測定・調整するときには、どうしても実際に電波を出して確認する必要があります。

しかし、実際の電波を空中(アンテナ)から発射すると、同じ周波数を使っている近隣の無線局にザーという雑音やピーという測定音などの混信を与えてしまいます。そのため、実際の運用の現場では以下のルールを徹底することがマナーであり、義務でもあります。

・まずは必ず受信状態にして、その周波数が使われていないことを確認する ・可能な限り、電波が外に漏れない「疑似空中線(ダミーロード)」と呼ばれる終端抵抗器をアンテナの代わりに接続して調整を行う ・どうしても実際のアンテナから試験電波を出す場合は、10秒以内という制限を厳格に守り、速やかに自局の呼出符号を送信して試験を終える

4アマの試験でこの問題が出題されるのは、アマチュア無線が趣味の無線であり、誰もが自由に電波を出せる環境だからこそ、一人ひとりの電波利用マナーと法令遵守の意識が他者との快適な共存に直結するためです。10秒という数字を頭に刻み、スマートな無線家を目指しましょう。

参考リンク

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