第四級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(法規 No.2) 問11 解説 無線電話の応答事項
アマチュア局の無線電話通信における応答事項は、次のどれか。
- 1. (1) 相手局の呼出符号 3回以下 (2) こちらは 1回 (3) 自局の呼出符号 3回
- 2. (1) 相手局の呼出符号 3回 (2) こちらは 1回 (3) 自局の呼出符号 3回
- 3. (1) 相手局の呼出符号 2回 (2) こちらは 1回 (3) 自局の呼出符号 2回
- 4. (1) 相手局の呼出符号 3回以下 (2) こちらは 1回 (3) 自局の呼出符号 1回 ✓ 正答
解説
無線電話通信における「応答」の送信手順は、相手局の呼出符号を3回以下、接続詞の「こちらは」を1回、自局の呼出符号を1回の順に送信します。試験対策としては、新しく通信を始める「呼出」のときよりも、すでに相手とつながりかけている「応答」のときの方が、自局の呼出符号を言う回数が1回と少なくなる点を覚えるのが正解への近道です。
無線電話通信における呼出と応答の基本ルール
電波法施行規則において、アマチュア局が無線電話(音声による通信)で行う呼出と応答の形式は以下のように定められています。
呼出の形式:
- 相手局の呼出符号:3回以下
- こちらは:1回
- 自局の呼出符号:3回以下
応答の形式:
- 相手局の呼出符号:3回以下
- こちらは:1回
- 自局の呼出符号:1回
この二つの違いは、最後に送信する「自局の呼出符号」の回数にあります。呼出のときには相手に自局の存在をはっきりと認識してもらうために3回以下とされていますが、応答のときにはすでに相手がこちらを意識している、あるいは特定の誰かからの呼びかけに応じる段階であるため、自局の呼出符号は1回だけでよいとされています。
選択肢を絞り込む思考プロセス
この問題を解く際は、まず「呼出」と「応答」のどちらが問われているかを確認します。問題文には「応答事項」と書かれているため、自局の呼出符号は最も簡潔な1回になるはずだと判断します。
選択肢を見てみましょう。 選択肢1と2は、自局の呼出符号が3回となっています。これは相手を最初に呼び出すときの形式に近いため、応答のルールとしては不適切です。 選択肢3は、相手局の呼出符号が2回、自局の呼出符号が2回となっていますが、法令で定められた回数の基準(3回以下、1回)に合致しません。 選択肢4は、相手局の呼出符号が3回以下、自局の呼出符号が1回となっており、応答のルールに完全に合致しているため、これが正解となります。
実際の交信での活用とルール化の背景
この応答手順は、アマチュア無線の免許を取得した後に初めて行う交信からすぐに役立つ、極めて実践的な知識です。
例えば、JA1YAAという無線局が「CQ(誰か交信してください)」と呼んでいるのを聞き、自分の無線局(JA1YRL)から応答する場合を考えてみます。 このときのマイクに向かって発する言葉は、次のようになります。
「JA1YAA(相手局3回以下)、こちらは(1回)、JA1YRL(自局1回)」
このように、電波法に定められた形式に沿って応答することで、交信の相手は「自分宛てに、誰から応答があったのか」を混信の中でもスムーズに聞き取ることができます。
電波は限られた公共の資源です。すべての無線局が自己流の長い呼び出しや応答を行ってしまうと、周波数が混雑し、お互いの交信を妨害してしまいます。応答時の自局の呼出符号を1回に省略できるというルールは、無駄な電波の送信時間を減らし、限られた周波数を効率よく使うための無線家としてのマナーであり、法的な義務でもあるのです。