令和7年度第三種電気主任技術者下期試験 機械科目 問130 解説 問13 問13
問13 図のブロック線図で示す制御系において, R(jω)とC(jω)間の合成周波数伝達関数C(jω)/R(jω)を示す式として, 最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- G1G3 / (1 + G1G2G3)
- G1G2 / (1 + G1G2G3)
- (G1 - G2) / (1 + G1G3 - G2G3) ✓ 正答
- (G1 + G2 + G1G2) / (1 + G2 + G1G2G3)
- G1 / (1 + G1G2 + G1G3)
解説
この制御系の合成周波数伝達関数は、内側の並列部分をひとまとめにしてから全体の負帰還ループに当てはめることで、として導かれます。
ブロック線図の簡略化とフィードバックの基本公式
制御系のブロック線図を解析する際は、複数の伝達要素をひとまとめにしていく「簡略化」の作業が基本となります。特に重要なのが、負帰還(ネガティブフィードバック)を含む閉ループの伝達関数を求める公式です。
前向き伝達要素を 、帰還(フィードバック)側の伝達要素を としたとき、入力を 、出力を とすると、閉ループの伝達関数 は次のように表されます。
この公式が成り立つためには、帰還信号がマイナス記号(−)を伴って入力側に合流している必要があります。もしプラス記号(+)で合流している場合は、分母の符号が反転し となります。ブロック線図の加減算点(○印)に記された「+」や「−」の符号は、この公式を適用する際に最も注意すべきポイントです。
合成周波数伝達関数の導出ステップ
与えられたブロック線図を、公式が適用できる形へ段階的に整理します。
並列部分の合成 図の左側には、 と が並列に配置されています。 の手前の合流点には「+」、 の合流点には「−」が指定されているため、この並列部分の合成伝達要素 は、引き算の関係から となります。これにより、図は が前向き経路にあり、それを で囲む負帰還ループへと単純化されます。
フィードバックの適用 簡略化された図において、前向き伝達要素は 、帰還要素は となります。先ほどの基本公式 にこれらの値を代入します。
式の計算 代入した式を整理すると、次のようになります。 この結果が、入力 から出力 までの全体の伝達関数となります。
信号が伝わる経路上の各要素のつながりと、合流点に示された符号の関係を重ねてみると、ループ全体の挙動が見えてきます。