第三種電気主任技術者試験 / 令和8年度第三種電気主任技術者上期試験 法規科目 / 各問題解説 / 問40
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令和8年度第三種電気主任技術者上期試験 法規科目 問40 解説 問4 問4

設問図

問4 「電気設備技術基準の解釈」に基づいて、最大使用電圧23kVの電線路に接続する受電用変圧器の絶縁耐力試験を、最大使用電圧に所定の係数を乗じた試験電圧を印加する方法により行う場合、試験電圧と試験時間に関する記述として、適切なのは次のうちどれか。

  1. 最大使用電圧の1.1倍である25300Vの電圧を連続して1分間加える。
  2. 最大使用電圧の1.25倍である28750Vの電圧を連続して1分間加える。
  3. 最大使用電圧の1.25倍である28750Vの電圧を連続して10分間加える。 ✓ 正答
  4. 最大使用電圧の1.5倍である34500Vの電圧を連続して1分間加える。
  5. 最大使用電圧の1.5倍である34500Vの電圧を連続して10分間加える。

解説

最大使用電圧が23kVである受電用変圧器の絶縁耐力試験では、電気設備技術基準の解釈第17条の規定に基づき、最大使用電圧に1.25を乗じた28750Vの電圧を、巻線と大地との間に10分間連続して印加する必要があります。

変圧器の絶縁耐力試験の規定

電気設備技術基準の解釈では、電路の絶縁性能を確保するために、設置後の絶縁耐力試験が定められています。試験の目的は、変圧器が運用中の電圧に対して十分な絶縁性能を有しているかを確認することです。

特に最大使用電圧が7000Vを超える変圧器の場合、その絶縁能力を確認するために印加する電圧の倍率と、その電圧を維持する時間が厳格に決められています。これは、短時間で絶縁破壊に至る欠陥だけでなく、少しずつ電圧ストレスを受けることで発生する微細な欠陥を見つけ出すための仕組みです。この試験では、対象となる絶縁物に対して、運用中の最大使用電圧よりも高い電圧を一定時間負荷し、絶縁破壊が生じないことを求めます。

絶縁耐力試験の判断基準

今回の条件に基づき、以下のステップで試験電圧と時間を決定します。

  1. 最大使用電圧の倍率を特定する 電気設備技術基準の解釈第17条第1項の表(第17-1表)を確認すると、最大使用電圧が7000Vを超える変圧器に対する絶縁耐力試験の電圧は、最大使用電圧の1.25倍と規定されています。

  2. 試験電圧を算出する 設問の条件である最大使用電圧23kVに、上記で確認した1.25倍を乗じます。 23000 V×1.25=28750 V23000 \, \text{V} \times 1.25 = 28750 \, \text{V}

  3. 試験時間を特定する 同じく第17条の規定により、この電圧を印加し続ける時間は10分間と定められています。これにより、1分間とする選択肢は不適切であると判断されます。

23kVという具体的な数値を基準の係数や時間と重ねてみると、変圧器の絶縁性能を評価するための試験環境が明確に見えてきます。

参考リンク

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