第一種電気工事士試験 / 平成21年度 筆記試験 / 問42
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平成21年度 筆記試験 問42 解説 押しボタンスイッチ

設問図

②で示す機器は。

選択肢図
  1. イ.
  2. ロ.
  3. ハ. ✓ 正答
  4. ニ.

解説

この問題は、回路図上のシンボルが実際の機器のどの形状に対応しているかを特定するものです。

解き方は以下の通りです。

  1. 回路図の記号を読み解く:②の部分には、上側に「b接点(OFFボタン)」、下側に「a接点(ONボタン)」が直列に配置された構成が見て取れます。
  2. 選択肢との照合:この構成(ONとOFFの2つの押しボタンが1組になっているもの)は、一般的に「押しボタンスイッチ(ボタンスイッチ)」と呼ばれます。選択肢の中から、ONとOFFのラベルがある2連式のスイッチを探すと、ハが該当します。

回路図の読み方

回路図における②の箇所は、電磁開閉器を操作するための始動制御回路の一部です。この中には、回路を遮断するためのOFFボタン(b接点:押した時に開く)と、回路を閉じるためのONボタン(a接点:押した時に閉じる)が含まれています。図記号を見ると、上側のスイッチがOFF(b接点)、下側のスイッチがON(a接点)として並列の自己保持回路用接点とともに描かれています。これはシーケンス制御における最も基本的な「始動優先回路」の構成です。

思考プロセス

問題文の図記号を分析すると、以下の手順で正解にたどり着けます。

  1. 機能の特定:図記号内の記号配置から、二つの押しボタンが一体となった操作用ユニットであることを確認します。
  2. 形状の推測:産業機械の制御盤や操作ボックスとして、ONとOFFがセットになったスイッチが最も一般的です。
  3. 消去法:
    • イ:単体のスイッチまたは非常停止ボタンに近い形状であり、ON/OFFセットではないため不適です。
    • ロ:UP/STOP/DOWNの3つが並んでおり、主にクレーン等の制御用です。本問のような始動回路には適しません。
    • ハ:ONとOFFが明確に分かれた2連式の押しボタンスイッチであり、回路図の構成と完全に一致します。
    • ニ:単体の押しボタンであり、ON/OFFセットの機能を満たせません。

実務における重要性

この知識は、現場での盤内配線やトラブルシューティングにおいて必須です。例えば、モーターを遠隔操作する場所には、必ずといっていいほどこのON/OFF押しボタンスイッチが設置されます。シーケンス図は実体配線図ではありませんが、図面と現場の機器を結びつけることは、電気工事士として設備のメンテナンスや更新を行う際に不可欠なスキルです。また、これらスイッチの接点構成を理解しておくことは、操作回路が意図通りに動作しない際のテスター調査の第一歩となります。

参考リンク

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