第一種電気工事士試験 / 平成23年度 筆記試験 / 問32
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平成23年度 筆記試験 問32 解説 高圧交流負荷開閉器

別表1

③に示す高圧受電盤内の主遮断装置に、限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器を使用できる設備容量の最大値は。

  1. イ. 200〔kW〕
  2. ロ. 300〔kW〕
  3. ハ. 300〔kV・A〕 ✓ 正答
  4. ニ. 500〔kV・A〕

解説

この問題は、高圧受電設備において「限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器(PF・S形)」を採用できる設備容量の制限を暗記しているかが問われる知識問題です。正解は300kV・Aです。

設備の規模と保護装置の選定基準

高圧受電設備において、主遮断装置として何を選択するかは、その需要家の受電設備容量によって規定されています。

一般に、受電設備容量が小さい需要家では、コストと省スペースの観点から「限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器(PF・S形)」が使用されます。一方で、容量が大きくなると短絡電流が非常に大きくなるため、遮断能力の高い「高圧交流遮断器(VCB)」が必要になります。

この境界線となるのが300kV・Aです。300kV・Aを超えると、より確実な保護能力を持つ遮断器が必要となり、PF・S形では対応できなくなります。試験では、この「300」という数値を正確に記憶していることが求められます。

数値を選択する判断のステップ

  1. 問題文中のキーワード「限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器」を確認する。
  2. これが受電設備の主遮断装置として使用できる容量制限(300kV・A以下)を思い出す。
  3. 選択肢の中で、単位が電力のkWではなく、受電設備の容量を示すkV・Aであることに注意する。
  4. 300kV・Aと合致する選択肢を選択する。

この問題のポイントは、kW(有効電力)ではなくkV・A(皮相電力)であるという単位の引っかけを見抜くことです。設備容量は通常kV・Aで規定されるため、数値だけでなく単位も含めてセットで覚えておく必要があります。

実務における位置付けと試験での重要性

この知識は、電気主任技術者が受電設備の設計や改修を行う際に直結する実務的な基準です。小規模な工場やビルであればPF・S形で十分ですが、一定規模を超えると主遮断装置を遮断器へ変更する計画が必要です。

試験においては、こうした「設備容量による機器選定の境界」に関する知識は頻出です。特に高圧受電設備の構成については、単線結線図の読み取りと組み合わせて出題されることが多く、どの容量までどのような機器が使用できるかを体系的に整理しておくことが、合格への最短ルートとなります。

参考リンク

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