第一種電気工事士試験 / 平成24年度 筆記試験 / 問15
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平成24年度 筆記試験 問15 解説 中空アンカーの用途

設問図

写真に示す品物の用途は。

  1. イ. コンクリートスラブに機器を取り付ける。
  2. ロ. 木造建物のはり(梁)に機器を取り付ける。
  3. ハ. 石膏ボードの壁に機器を取り付ける。 ✓ 正答
  4. ニ. 鉄骨建物のはり(梁)に機器を取り付ける。

解説

写真の器具は中空壁用アンカー(一般的にボードアンカーと呼ばれます)です。中空構造になっている石膏ボード等の裏側に回り込んで固定する仕組みであるため、石膏ボードへの取り付けが正解となります。

ボードアンカーの構造と特徴

この器具は、ネジを締め付けることで金属製の羽根部分が変形し、壁の裏側で傘のように開くことでボードを挟み込む構造をしています。木ネジ(タッピンネジ)を直接打ち込んでも保持力が期待できない石膏ボードに対し、このアンカーを用いることで照明器具やスイッチボックスなどを安定して固定できるようになります。

現場で判別するための視点

試験においてこのような写真問題が出題された場合、対象が「固いもの(コンクリートや鉄)」か「柔らかいもの・中空のもの(ボード)」かを見分けることが重要です。

コンクリート用であればドリルで穴を開けて打ち込むオールアンカーやプラグのような形状をしており、鉄骨用であればボルトで挟み込むクランプ状の部材が選ばれます。今回の写真は、薄い金属板が変形する構造が見て取れるため、厚みのある硬質素材ではなく、内側が空洞になっている石膏ボード用の部材であると論理的に判断できます。

電気工事における重要性

この知識は、内装工事が完了した後の後付け施工で非常に重要になります。特にリフォーム工事や店舗の増改築では、壁の裏地(下地)の位置に必ずしも固定したい機器が来るとは限りません。下地がない箇所に照明やプレートを設置しなければならない場面において、ボードアンカーは欠かせない施工技術の一つです。

試験では単に名前を問うだけでなく、その器具が「どの素材に対してどのような物理的アプローチで固定を行うのか」という原理を知っているかが問われています。これにより、施工の確実性や安全性を確保できる技術者としての適格性が評価される仕組みになっています。

参考リンク

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