第一種電気工事士試験 / 平成24年度 筆記試験 / 問28
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平成24年度 筆記試験 問28 解説 金属管工事の電線

金属管工事に使用できない絶縁電線の種類は。 ただし、電線はより線とする。

  1. イ. 屋外用ビニル絶縁電線(OW) ✓ 正答
  2. ロ. 600V ビニル絶縁電線(IV)
  3. ハ. 引込用ビニル絶縁電線(DV)
  4. ニ. 600V 二種ビニル絶縁電線(HIV)

解説

金属管工事において使用可能な電線は、原則として電気用品安全法に基づいた絶縁電線(IV線など)です。この問題は、屋外での架空配線専用に設計されている屋外用ビニル絶縁電線(OW)が、金属管工事には適さないという例外を把握しているかを問うものです。

屋内配線と屋外配線の違い

金属管工事は、堅牢な金属製の管の中に絶縁電線を通し、機械的な衝撃や湿気から電線を保護する配線方式です。この工事では、絶縁性能だけでなく、管内での引き込み作業のしやすさや、長期間使用した際の劣化耐性が求められます。

一方で、屋外用ビニル絶縁電線(OW)は、その名の通り屋外で空中に架線するために開発されたものです。OWは、雨風や紫外線にさらされる環境を想定しているため、機械的な強度は高いものの、内部の導体が金属管内という狭い空間で熱を持ちやすかったり、被覆の材質が管内配線に適していなかったりします。そのため、金属管という閉鎖空間内での使用は、電気設備技術基準において明確に制限されています。

選択肢を絞り込むための判断プロセス

試験でこの種の問題が出題された際は、以下のステップで検討を行います。

  1. 選択肢の中に、屋外配線専用の文字がないか確認する 問題文に「金属管工事」というキーワードがあれば、すぐに「OW(屋外用)」が選択肢にないかを探します。OWは「屋外」の「O」と覚えておけば、金属管のような「屋内工事」の選択肢が出てきた瞬間に即座に除外対象として選ぶことができます。

  2. 屋内配線用として認められている電線か判断する IV(600Vビニル絶縁電線)、HIV(耐熱性ビニル絶縁電線)などは、屋内配線全般に使用できる標準的な電線です。これらが正解候補ではなく「使用できるもの」であると認識できていれば、それ以外の特殊な電線が正解である可能性が高まります。

なぜこの知識が現場で重要なのか

この知識は単なる試験対策にとどまらず、実際の施工現場における「材料選定のミス」を防ぐために非常に重要です。

仮に現場で、手元にあったOWを金属管配線に転用してしまった場合、通線時の摩擦や経年劣化による被覆の損傷が起きやすくなり、最悪の場合は金属管自体が帯電して感電事故につながったり、漏電火災の原因になったりします。電気工事の設計図面には「IV線を使用すること」といった指定があるはずですが、現場で材料変更を検討せざるを得ない際、こうした電線の「適材適所」の知識がないと、安全性を著しく損なう判断をしてしまう恐れがあります。試験勉強を通じて、「屋外用は屋内に入れない」「屋内用は屋外にさらさない」という基本原則を身につけることが、将来の安全管理能力に直結します。

参考リンク

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