第一種電気工事士試験 / 平成24年度 筆記試験 / 問37
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平成24年度 筆記試験 問37 解説 シーケンス試験の内容

高圧受電設備におけるシーケンス試験(制 御回路試験)として、行わないものは。

  1. イ. 保護継電器が動作したときに遮断器が確実に動作することを試験する。
  2. ロ. 警報及び表示装置が正常に動作することを試験する。
  3. ハ. 試験中の制御回路各部の温度上昇を試験する。 ✓ 正答
  4. ニ. インタロックや遠隔操作の回路がある場合は、回路の構成及び動作状況を試験する。

解説

シーケンス試験の目的は「制御回路が設計通りに動作するか」を確認することです。選択肢のうち、動作の論理や連動を確認する項目ではなく、機器の耐熱性能や定格負荷能力を確認する「温度上昇試験」を選択すれば正解です。

シーケンス試験の目的と役割

シーケンス試験は、受電設備が完成した際や定期点検時に、制御回路が意図した順序で正しく動作するかを確認する試験です。いわば設備の脳神経系が正常に機能しているかをテストする工程です。

具体的には、事故発生時に保護継電器が信号を出し、遮断器が確実にトリップするか(保護連動)、操作スイッチを押した際に意図した機器が作動するか(操作回路)、複数の機器が同時に動かないように制限がかかっているか(インターロック)を検証します。これらはすべて「論理的な動作の正当性」を問うものです。

試験項目の切り分け

選択肢イ、ロ、ニはすべて制御回路の「動作」に関する項目です。

  • 保護継電器の動作試験(イ):電気的な事故を検知した際、回路が遮断器へ動作指令を送れるかを確認します。
  • 警報・表示装置の試験(ロ):現在の設備状態が操作員に正しく伝わるかを確認します。
  • インタロックの試験(ニ):誤操作による事故を防ぐための論理制限が機能しているかを確認します。

これらに対し、選択肢ハの「温度上昇試験」は、機器に定格電流を長時間流し続け、絶縁物や導体が許容温度を超えないかを確認する「性能試験」の類です。制御回路のシーケンス(順序立てた論理動作)を確認する試験とは、目的と手法が根本的に異なります。

現場で求められる試験の考え方

電気工事士として現場でこの知識を活用する場面は、受電設備の竣工検査時です。限られた時間の中で効率よく安全確認を行うには、「何を確認するための試験か」を明確に意識する必要があります。

シーケンス試験は、電圧を加えて物理的に機器を動かすため、誤った配線があると機器の破損や事故につながるリスクがあります。そのため、まずは導通試験や絶縁抵抗試験を行い、回路が正常であることを確認した上で、最後にこのシーケンス試験へと移行します。試験の優先順位と目的を理解しておくことは、検査工程を円滑に進めるだけでなく、設備を安全に引き渡すための重要な実務能力となります。

参考リンク

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