第一種電気工事士試験 / 平成26年度 上期 学科試験 / 問15
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平成26年度 上期 学科試験 問15 解説 電気工事用材料の名称

設問図

写真に示す品物の名称は。

  1. イ. シーリングフィッチング ✓ 正答
  2. ロ. カップリング
  3. ハ. ユニバーサル
  4. ニ. ターミナルキャップ

解説

この問題は、写真の外観的な特徴と用途を関連付けて判断します。金属製で、Y字状の突き出し部分があり、そこに栓(プラグ)が備わっている点がポイントです。この形状は「防爆形電気工事」で用いられるシーリングフィッチングに特有のものです。

防爆電気工事における役割

シーリングフィッチング(シールフィッティングとも呼ばれます)は、防爆エリアにおける火災や爆発の拡大を防止するための重要な部品です。

爆発性雰囲気のある場所で、配管を通って火炎やガスが他の部屋や別の設備へ伝播するのを防ぐために使用します。内部にコンパウンドと呼ばれる充填剤を流し込むための開口部が、写真の突き出し部分になります。栓を外してそこからコンパウンドを注入し、硬化させることで、金属管の内部を物理的に密封します。

選択肢を見極めるための視点

試験において他の選択肢と見間違えないためには、それぞれの名称が持つ機能的な違いを理解しておくことが近道です。

  • シーリングフィッチング:内部を封止してガスの流入や火炎の伝播を防ぐための専用部品。
  • カップリング:電線管同士を直線的に接続するための継手です。
  • ユニバーサル:配管の方向を変えたり、点検口を兼ねたりする継手です。
  • ターミナルキャップ:配管の端部に取り付け、電線の損傷を防ぐとともに湿気の侵入を抑える部品です。

写真の部品のような、コンパウンドを流し込むための開口部がある形状は、一般的な継手であるカップリングやユニバーサルとは明らかに構造が異なります。

現場で求められる安全の知識

第一種電気工事士試験でこの問題が出題される背景には、一般住宅とは異なる「特殊場所」での施工知識を問うという意図があります。

化学工場やガソリンスタンドなど、引火性ガスや粉塵が存在する危険な環境では、単に電線を繋ぐだけでは不十分です。もし設備の一部で爆発が起きた際、その圧力が金属管を伝って他のエリアへ拡散すれば、被害は甚大になります。シーリングフィッチングは、そうした二次災害を未然に防ぐための防壁としての役割を担っています。

この部品を扱う際は、単に締め付けるだけでなく、充填剤の硬化時間や充填作業の確実性が求められます。試験対策として形を覚えることはもちろんですが、なぜそのような形状をしているのかという「火炎の伝播防止」という目的に目を向けると、記憶に定着しやすくなります。

参考リンク

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