第一種電気工事士試験 / 平成26年度 上期 学科試験 / 問18
certification-simodake-work

平成26年度 上期 学科試験 問18 解説 コージェネレーション

コージェネレーションシステムに関する記述 として、最も適切なものは。

  1. イ. 受電した電気と常時連系した発電システム
  2. ロ. 電気と熱を併せ供給する発電システム ✓ 正答
  3. ハ. 深夜電力を利用した発電システム
  4. ニ. 電気集じん装置を利用した発電システム

解説

選択肢の判断基準

コージェネレーション(Cogeneration)という言葉を分解して理解することが最短の攻略法です。「Co(共に)」と「Generation(発生・発電)」を組み合わせた言葉であり、ひとつのエネルギー源から「電気」と「熱」の二つを同時に作り出すシステムを指します。この直訳的な意味を知っていれば、選択肢の「電気と熱を併せ供給する」という文言を見た瞬間に正解を導き出せます。

コージェネレーションシステムの仕組み

エンジンやガスタービンなどの原動機を回して発電機を動かし、電気を取り出すのが発電の基本ですが、この際に必ず「排熱」が発生します。通常の発電所では、この排熱は環境へ捨てられてしまいます。

コージェネレーションシステムでは、本来捨てられるはずの排熱を熱交換器で回収し、給湯、暖房、蒸気によるプロセス加熱などに利用します。エネルギーを「発電」と「熱利用」という二つの側面で活用するため、エネルギーの総合効率が非常に高くなるのが最大の特徴です。

試験での識別ポイント

試験において「コージェネレーション」という単語が出たら、頭の中で以下の要素をセットで思い浮かべてください。

・キーワード:「熱電併給」「エネルギー有効利用」「排熱回収」 ・誤りのパターン:「深夜電力利用(蓄熱式電気温水器などの説明)」「電気集じん機(環境対策装置の説明)」「単なる連系システム(系統連系技術の説明)」

他の選択肢は、電気工事や設備に関する別の技術用語を流用したものです。試験対策としては、それぞれの選択肢がどの機器の定義を指しているのかを軽く整理しておくと、類似問題が出題された際にも即座に対応できるようになります。

技術の社会的意義

コージェネレーションは、病院、ホテル、大規模な工場など、電力と熱の両方を常に必要とする施設で導入されています。特に近年では、災害時などの停電対策(自立運転機能)や、脱炭素社会に向けたエネルギー効率改善の手段として注目されています。

電気工事士の試験においてこの問題が問われる意図は、単なる知識の暗記を求めているのではなく、分散型電源や省エネルギー技術といった、現代の電気設備管理に必須の基礎教養を理解しているかを確認することにあります。現場でこれらの設備に触れる際、「なぜこの機械から温水が出ているのか」「なぜ発電機と熱交換器がセットで設置されているのか」という疑問に対し、その構造を即座にイメージできる力は、プロの技術者としての判断力を養う重要な基盤となります。

参考リンク

学習の記録にははてなブックマーク!

気づいたこと・覚えたことをコメントにメモしよう