第一種電気工事士試験 / 平成28年度 筆記試験 / 問11
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平成28年度 筆記試験 問11 解説 点光源の照度

床面上r[m]の高さに, 光度I[cd]の点光源 がある。光源直下の床面照度E[lx]を示す式は。

選択肢図
  1. イ. E = I^2 / r
  2. ロ. E = I^2 / r^2
  3. ハ. E = I / r
  4. ニ. E = I / r^2 ✓ 正答

解説

光源の直下の照度は、光度 II を距離 rr の2乗で割った値、すなわち E=I/r2E = I / r^2 により求められます。したがって、正解は選択肢 ニ です。

照度の逆二乗の法則

この問題の核となるのは、照明工学における「逆二乗の法則」です。点光源から放射された光束は、光源を中心とした球状に広がっていきます。距離 rr が2倍になれば、その光が照らす面積は球の表面積 4πr24\pi r^2 に比例して広がるため、単位面積あたりの光の強さ(照度)は、距離の2乗に反比例して急激に減少します。

照度 EE [lx]、光度 II [cd]、距離 rr [m]の関係式は E=I/r2E = I / r^2 であり、この式は点光源が床面に対して垂直に照らしている「直下照度」を求める際に基本となる公式です。

距離が照度に与える影響の捉え方

試験問題を解く際は、単位に注目することが有効です。照度 EE の単位は [lx](ルクス)であり、これはルーメン毎平方メートル [lm/m^2] を意味します。分子が光の強さである光度 II [cd]、分母が距離の2乗である r2r^2 [m^2] という構成は、物理的な次元としても整合しています。

また、もし光源から離れた場所の照度を求める場合は、入射角 θ\theta を用いて E=(I/r2)cosθE = (I / r^2) \cos \theta となります。しかし、本問のような「直下」の場合は θ=0\theta = 0 度であり、cos0=1\cos 0 = 1 となるため、単純に E=I/r2E = I / r^2 が成立するという論理プロセスで解答を導き出します。

照明設計における実務的意義

この知識は、電気工事士の実務において非常に重要です。例えば、オフィスや工場の照明設計を行う際、机上面の必要な照度を確保するために、天井の高さ(距離 rr)と光源の能力(光度 II)のバランスを決定しなければなりません。

もし天井を高くすれば、距離 rr の2乗で照度が減衰するため、同じ明るさを維持するにはより強力な照明器具が必要となります。この「距離が離れると光は2乗で弱まる」という感覚は、配線設計だけでなく、器具の選定や配置計画といった照明設備工事全般において、設計の根拠となる直観的な判断基準となります。

参考リンク

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