第一種電気工事士試験 / 2019年度 第一種電気工事士 筆記試験 / 問16
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2019年度 第一種電気工事士 筆記試験 問16 解説 水力発電の経路

水力発電の発電用水の経路の順序として, 正しいものは。

  1. イ. 水車→取水口→水圧管路→放水口
  2. ロ. 取水口→水車→水圧管路→放水口
  3. ハ. 取水口→水圧管路→水車→放水口 ✓ 正答
  4. ニ. 水圧管路→取水口→水車→放水口

解説

水の流れをイメージして順序を特定する

この問題は、水力発電所において水がどのような経路でエネルギーを運ぶかを理解しているかを問うものです。正解を導く鍵は、高い位置にある水(位置エネルギー)がどのようにして水車へ到達し、仕事をした後に排出されるかという「水の一連の動き」を頭の中で図解することにあります。

水力発電のエネルギー変換プロセス

水力発電の基本原理は、ダムや河川から得た水の持つ位置エネルギーを、水車の回転エネルギーに変え、それを発電機で電気エネルギーに変換することです。この流れをたどると、各設備の役割が明確になります。

  1. 取水口:河川やダムから必要な量の水を取り入れる入り口です。ここがすべての出発点となります。
  2. 水圧管路:取水口から運ばれた水を、水車まで導くためのパイプです。高い位置から低い位置へ水を落とすことで、水の持つエネルギーを効率よく水車に伝えます。
  3. 水車:送られてきた水の勢いを受けて回転します。ここで流体のエネルギーが機械的な回転力に変わります。
  4. 放水口:水車を回し終えた水は、もはや発電には使えません。この水を川へ戻す出口が放水口です。

このプロセスに従えば、水の流れる順序は「取水口 → 水圧管路 → 水車 → 放水口」となります。他の選択肢は、水の流れと物理的な設備配置が逆転していたり、順序が入れ替わっていたりするため誤りとなります。

設備配置の構造と現場での重要性

試験では単なる記憶として出題されますが、実際の設計現場や保守の現場では、この順序は極めて重要な意味を持ちます。

例えば、取水口の設計ではゴミや土砂の流入を防ぐことが求められ、水圧管路では水撃作用(ウォーターハンマー)に耐える強度計算が不可欠です。また、水車の手前には流量を調整する入口弁が配置され、放水口付近では水位の変動が発電効率に影響を及ぼします。

試験においてこの問題が出題される背景には、水力発電所の全体像を把握し、どの設備がどの役割を担っているかを理解してほしいという意図があります。個別の設備の名称だけでなく、それらがどの順番で連結されているかを把握することは、電力システムの安定供給を考える上での基礎知識となります。

参考リンク

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