第一種電気工事士試験 / 2019年度 第一種電気工事士 筆記試験 / 問46
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2019年度 第一種電気工事士 筆記試験 問46 解説 機器の文字記号

①で示す機器の文字記号(略号)は。

  1. イ. VCB
  2. ロ. MCCB
  3. ハ. OCB
  4. ニ. VCT ✓ 正答

解説

この問題は、単線結線図に描かれるシンボルと、その役割を示す英字略号を一致させる知識問題です。正解を導くには、各選択肢の略号が何を指すのかを正しく特定し、問題図で求められている機器(計器用変成器)と照らし合わせるのが定石です。

機器の役割と略号の識別

第一種電気工事士試験では、高圧受電設備において頻出する機器を暗記しておく必要があります。各選択肢の略号は以下のように定義されます。

・VCT(計器用変成器):変流器(CT)と計器用変圧器(VT)を一つの箱に収めたものです。高圧回路の電力量を計測するために、電圧を降圧し、電流を縮小して電力量計へ伝送します。 ・VCB(真空遮断器):真空中で消弧を行う遮断器です。高圧受電設備の主遮断装置として広く使われます。 ・MCCB(配線用遮断器):低圧回路の過電流保護やスイッチとして用いられる、いわゆるブレーカーです。 ・OCB(油遮断器):絶縁油の中で消弧を行う遮断器です。現在はVCBに取って代わられていますが、古い設備で見かけることがあります。

略号を結びつける思考プロセス

試験問題の図を確認した際、それが「受電点の近くにあるか」「電力量計(kWhメーター)の直前にあるか」を注目します。計器用変成器であるVCTは、高圧のままでは計器を直接接続できないため、電圧と電流を計測可能なレベルまで落とす役割を担います。

もし問題の図が「電力量計用」の計器用変成器を指しているなら、それはVCTであると即座に判断できます。逆に、遮断器のシンボル(開閉を示す接点やトリップ装置の記号)があれば、それはVCBやMCCB、OCBのいずれかであると絞り込めます。今回の問題のように、複数の略号が選択肢に並んでいる場合、それぞれの「末尾のアルファベット」に注目するのが近道です。

・CB(Circuit Breaker):遮断器を指します(VCB、MCCB、OCBに共通)。 ・CT(Current Transformer):変流器を指します。 ・VT(Voltage Transformer):計器用変圧器を指します。 ・VCT(Voltage and Current Transformer):その両方を兼ねたものを指します。

このように「CT」や「VT」という単語が含まれているか否かを確認するだけで、正解に大きく近づけます。

実務における知識の活用

この知識は、単なる暗記項目ではなく、電気設備の設計やメンテナンス現場での共通言語です。例えば、受電設備を点検する際、単線結線図を見て「どこで電圧を測定し、どこで電流を遮断するのか」を正確に把握しなければ、感電事故や誤操作を招きます。

VCTは電力会社から供給される電力量を正確に計るための「心臓部」といえる機器です。これに不具合があれば、電気料金の計算が正しく行われなかったり、保護リレーが正しく動作しなかったりするため、現場での結線確認や試験は非常に重要です。試験問題を解くことは、これら高圧機器の配置と役割を理解し、安全な運用を支える基礎技術を習得することに直結しています。

参考リンク

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