第一種電気工事士試験 / 令和2年度 第一種電気工事士 筆記試験 / 問26
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令和2年度 第一種電気工事士 筆記試験 問26 解説 分電盤設置工具

写真のうち, 鋼板製の分電盤や動力制御盤 を, コンクリートの床や壁に設置する作業に おいて, 一般的に使用されない工具はどれか。

選択肢図
  1. イ. ✓ 正答
  2. ロ.
  3. ハ.
  4. ニ.

解説

この問題は、写真に示された工具の名称と主な用途を判別できるかどうかが鍵となります。鋼板製の分電盤や制御盤をコンクリートの壁や床にアンカー等で固定する工程をイメージし、不要なものを除外して正解を導きます。

各工具の用途と役割

選択肢にある工具は、いずれも電気工事現場で頻繁に使用されるものですが、その役割は大きく異なります。

イは電動油圧式パイプベンダです。これは厚鋼電線管などを目的の角度に曲げるための専用工具であり、盤の固定作業そのものには使用しません。

ロはトルクレンチです。母線接続部のボルト締め付けや、盤内の端子台の接続において、指定された締め付けトルクを管理するために不可欠な工具です。緩みによる接触不良や過熱を防ぐため、盤の設置・内部結線時には非常に重要です。

ハは振動ドリル(またはハンマドリル)です。先端にコンクリートドリルビットが装着されており、コンクリート壁や床にアンカーを打ち込むための下穴を開ける際に使用します。今回の作業目的である「コンクリートへの設置」において、最も直接的かつ頻繁に使用する工具の一つです。

ニは水平器(レベル)です。盤を壁や床に設置する際、傾いていると扉の開閉不良や見た目の不整合が生じます。正確に垂直・水平を確認しながら取り付けるために必須の測定器具です。

作業現場での判断プロセス

問題文の「コンクリートの床や壁に設置する作業」という目的に注目します。

  1. まず、固定作業には穴あけが必要であるため、コンクリート用ドリルを備えたハは必須だと判断します。
  2. 次に、設置の品質を確保するための計測が必要であるため、ニの水平器も必要だと判断します。
  3. 盤の筐体を固定した後の内部機器や端子部の施工を考えると、ボルトの適正な締め付けを行うロが必要だと判断します。
  4. 最後に、残ったイのパイプベンダは「配管」のための工具であり、盤の「設置」そのものには関与しないため、これが例外であると結論付けます。

知識の現場での活用と試験の意図

第一種電気工事士試験におけるこのような問題は、単なる工具の名前当てではありません。実際の工事現場で、どのような順番で何が必要になるかという「施工のプロセス」を理解しているかを問うています。

盤の設置には、建屋側への固定技術(ドリル等の使用)と、盤自体の歪みのない取り付け(水平器の使用)、そして電気的な接続の確実性(トルクレンチの使用)といった、複数の工種が絡みます。現場ではこれらの工具を適切に使い分けることで、はじめて安全で品質の高い電気設備が出来上がります。この問題を通じて、施工の現場感を養うことが重要です。

参考リンク

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