第一種電気工事士試験 / 令和2年度 第一種電気工事士 筆記試験 / 問25
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令和2年度 第一種電気工事士 筆記試験 問25 解説 引込柱の支線工事

設問図

引込柱の支線工事に使用する材料の組合せ として, 正しいものは。

  1. 亜鉛めっき鋼より線, 玉がいし, アンカ ✓ 正答
  2. 耐張クランプ, 巻付グリップ, スリーブ
  3. 耐張クランプ, 玉がいし, 亜鉛めっき鋼より線
  4. 巻付グリップ, スリーブ, アンカ

解説

支線工事で使用する材料は、引っ張る力に耐える強固さと、万が一の漏電時に人体を守るための絶縁性能のバランスで決まります。基本となる材料セット「亜鉛めっき鋼より線」「玉がいし」「支線アンカ」が含まれている選択肢を選びましょう。

支線を構成する主要材料の役割

引込柱を補強するための支線工事には、主に以下の3つの役割を持つ部品が組み合わされます。

  1. 亜鉛めっき鋼より線 支線の本体となる鋼線です。風圧や電線の張力によって柱にかかる不均衡な荷重を支えます。錆を防ぐために亜鉛めっきが施された鋼より線を使用するのが標準です。

  2. 玉がいし 支線の中間に挿入される絶縁体です。もし電柱の電線が切れて支線に接触しても、支線全体が帯電して地面に漏電するのを防ぐ役割があります。もし支線が断線して地面に垂れ下がった場合でも、下側の支線が絶縁されていることで、地上にいる人が触れた際の感電事故を防止します。

  3. 支線アンカ 支線の先端を地面に固定するための部品です。土中に埋設し、引き抜きに対して十分な抵抗力を持つ形状をしています。

誤答を避けるための判断プロセス

試験問題において、選択肢を吟味する際は「単なる強度」だけでなく「安全性」の観点が抜けていないかを確認してください。

例えば、選択肢に「絶縁被覆のない裸銅線」や「がいしを含まない固定具」などが含まれていれば、それは保安上の不適合となります。支線は屋外で長期間風雨にさらされるため、強度を維持するための鋼材であること、そして万一の漏電に備えた絶縁機構(玉がいし)が必ずセットで構成されている組み合わせを選択するのが正解への近道です。

現場で求められる知識の意義

この知識は、単なる暗記項目ではなく、電気設備技術基準における「接地」や「感電防止」の概念を学ぶための非常に重要な基礎です。

実際に電柱工事を行う際は、支線の張力を適切に管理することはもちろん、玉がいしの設置位置も定められています。支線が万一切断した場合でも、地上から1.8メートル以上の高さに玉がいしが配置されるように施工しなければなりません。これは、通行人が不用意に支線の上部に触れることを想定した設計です。

第一種電気工事士の試験では、こうした「なぜその材料を使うのか」という設計思想が問われます。材料の名称を覚えるだけでなく、その部品がどの機能(強度確保か、感電防止か、固定か)を担っているのかを意識して学習すると、応用問題にも対応できる力がつきます。

参考リンク

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