第一種電気工事士試験 / 令和3年度 上期 筆記試験 / 問23
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令和3年度 上期 筆記試験 問23 解説 がいしの名称

設問図

写真に示す品物の名称は。

  1. イ. 高圧ピンがいし
  2. ロ. 長幹がいし
  3. ハ. 高圧耐張がいし ✓ 正答
  4. ニ. 高圧中実がいし

解説

この問題は、写真に写っているがいしの「形状」と、そこから推測される「用途」を一致させることで正解を導き出します。ポイントは、上下に連結用の金具(クレビスやアイ)を備え、引張荷重を支えられるような構造になっている点です。

がいしの構造と役割

がいしは、電線を支持物から電気的に絶縁するために不可欠な資材です。試験に出題される代表的ながいしには、以下の種類があります。

  • 高圧ピンがいし:電柱の腕金の上に固定し、電線を上に乗せて支持するために使われます。上部に溝があるのが特徴です。
  • 高圧耐張がいし:電線の引留め箇所に使用されます。電線を水平方向(あるいは斜め)に引っ張る力がかかるため、引張荷重に耐えられるような形状をしています。写真のように、上下に連結部があるのが特徴です。
  • 長幹がいし:棒状の長いがいしで、主に送電線などで用いられ、複数の懸垂がいしの代わりに使用されます。
  • 高圧中実がいし:磁器の内部まで詰まった頑丈ながいしで、破損しにくく、近年ではピンがいしに代わって広く使われています。

形状から用途を読み取る

今回の写真は、上下に金属の連結部が突き出しており、真っ直ぐに引っ張られる力を受け止めるような形をしています。この形状は、配電線路において、電線を終端したり、電柱で電線を真っ直ぐに引き留めたりする際に用いられる「耐張(たいちょう)」の機能に特化したものです。

選択肢の中から「引留め」を意味する「耐張」というキーワードが含まれる「高圧耐張がいし」を選ぶことが、この問題を解くための最短ルートです。

現場での活用とこの問題の意図

この問題の教育的意図は、単なる名称の暗記ではなく、現場で材料を見たときに「それがどのような荷重に耐え、どこに使うものか」を正しく判断できる能力を養うことにあります。

実際の配電工事現場では、電線が左右に大きく曲がる場所や、架空線の終端箇所では、電線から強い張力が加わります。このとき、ピンがいしのような構造では物理的に耐えられず、電線が外れたりがいしが破損したりする恐れがあります。そこで、今回のような耐張がいしを水平に配置し、強い張力を絶縁を保ったまま受け止める設計にします。

試験対策としては、単に写真を覚えるだけでなく、「なぜこの形をしているのか(張力に耐えるため)」「なぜこの名前なのか(張力に耐える=耐張)」という背景知識を結びつけると、忘却を防ぎ、応用が利くようになります。

参考リンク

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