令和3年度 上期 筆記試験 問48 解説 計器の組合せ
⑧に設置する機器の組合せは。
- イ.
- ロ.
- ハ. ✓ 正答
- ニ.
解説
計器の盤面に記載されている単位(物理量)を確認しましょう。電流計はA、電圧計はV、電力計はkW、力率計はcosφ、周波数計はHzという記号で識別します。設問の指示に従い、各選択肢にある計器の種類を特定し、指定された機器の組み合わせと一致するものを選びます。
計器の記号と単位の読み方
電気計器の盤面には、その計器が何を測定するためのものかを示す記号や単位が記載されています。第一種電気工事士の試験では、これらを瞬時に判別できる必要があります。
- A:電流計(アンペア)
- V:電圧計(ボルト)
- kW:電力計(キロワット)
- cosφ:力率計(コサインファイ)
- Hz:周波数計(ヘルツ)
画像内の計器を見ると、中央下部にこれらの単位が大きく印字されています。例えば、ハの上の計器にはkW、下の計器にはcosφが確認できます。このように、外形や針の動きだけでなく、盤面中央の文字情報を頼りにするのが最も確実です。
識別の思考プロセス
この問題は、受電設備における計器の配置ルールを理解しているかを問うています。試験本番では、まず問題文が指定する「⑧」の位置が何を指しているのか、単線結線図等の全体図から読み解く必要があります。
その上で、選択肢を見て、どの計器がどの単位を持っているかを分類します。
- イとニは、上が電流計(A)、下が力率計(cosφ)です。
- ロは、上が周波数計(Hz)、下が力率計(cosφ)です。
- ハは、上が電力計(kW)、下が力率計(cosφ)です。
もし現場で「電力負荷の監視」が求められている箇所であれば電力計が必要ですし、「電源品質の維持」が目的であれば周波数計や力率計が優先されます。図記号や盤面記号を単なる暗記対象とせず、その設備が何を監視しようとしているのかという設計思想に思いを馳せることが、知識を定着させるコツです。
実務における計器監視の役割
受電設備に設置されるこれらの計器は、電気設備の健康状態を把握するための窓口です。電力計(kW)は契約電力に対する使用状況の目安となり、力率計(cosφ)は進相コンデンサが適切に動作しているかの指標になります。周波数計(Hz)は、自家発電設備を持つ場合や、特定の精密機器を扱う際に、電源品質が安定しているかを監視するために重要です。
実際の現場では、計器はアナログの指示計器だけでなく、デジタルメーターが組み込まれた多機能計測器が使われることも増えています。しかし、どの値を読み取るべきか、どの値を管理すべきかという本質的な考え方は、この試験問題で問われている基礎知識と変わりません。