令和4年度 第一種 筆記試験 午後 問50 解説 検電確認用具
⑤で示す部分の検電確認に用いるもの は。
- イ.
- ロ.
- ハ.
- ニ. ✓ 正答
解説
この問題は、高圧受変電設備において、停電作業を行う際に活線状態か否かを判断する「高圧用検電器」の外観を識別する問題です。正解は「ニ」となります。
高圧用検電器の構造と特徴
高圧回路の検電には、作業者の安全を確保するため、長尺な絶縁棒の先端に検電部が取り付けられた専用の器具を用います。
選択肢「ニ」の図は、先端に尖った金属端子があり、その奥にLEDなどの発光表示部を備えた典型的な高圧用検電器です。高圧回路に直接触れるあるいは接近させることで、電圧の有無を視覚的(発光)または聴覚的(ブザー音)に確認します。
一方、他の選択肢は以下の道具を指しています。
- イ:絶縁棒(開閉器操作やヒューズ交換などに用いるもの)
- ロ:絶縁操作棒(接地線を取り付ける際などに用いるもの)
- ハ:高圧絶縁抵抗計または位相計などの類(形状や端子構成が検電器とは異なります)
判別の思考プロセス
試験会場で迷わないための考え方は「作業の目的と器具の形を結びつけること」です。
- 問題文を確認する:今回の目的は「検電確認」です。つまり、電気が通っていないか(停電しているか)を調べる道具を探します。
- 形状を分析する:高圧回路は触れると非常に危険なため、離れた場所から電圧を感知できるセンサー(検電部)が必要です。
- 選択肢を照合する:検電器は、電気を感知するセンサー部分が先端に明確についている必要があります。図「ニ」の拡大図を見ると、先端の尖った部分が充電部に接触して信号を読み取る構造になっていることがわかります。
安全作業におけるこの知識の役割
第一種電気工事士試験でこの知識が問われるのは、単なる暗記のためではありません。実際の現場において、検電器は「命を守る最後の砦」だからです。
停電作業を行う前には、検電器による検電が必須とされています。万が一、間違った器具(例えば単なる絶縁棒や、低圧用の検電ドライバーなど)を使用してしまうと、充電部に触れた瞬間に感電事故や短絡事故が発生する恐れがあります。
試験では、写真を見て即座に「これは何のための道具か」を判断する能力が求められます。特に高圧用検電器は、その特徴的な「先端のセンサー部」と「長尺な絶縁部」の形状をしっかり視覚的に焼き付けておくことが、合格への近道です。