第一種電気工事士試験 / 令和5年度 学科試験 / 問50
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令和5年度 学科試験 問50 解説 CVTケーブルの構造

⑩で示す部分に使用するCVTケーブル として,適切なものは。

選択肢図
  1. イ.
  2. ロ.
  3. ハ.
  4. ニ. ✓ 正答

解説

この問題は、CVTケーブルの名称と構造を正しく一致させられるかを問うものです。CVTの「T」は「トリプレックス(Triplex)」を意味し、単芯ケーブル3本をより合わせた構造をしていることが最大の特徴です。この名称のルールと構成要素を理解していれば、図を一つずつ確認することで正解を導き出せます。

CVTケーブルの名称と構造の識別

CVTケーブルの名称は、それぞれのアルファベットが以下の要素を表しています。

  • C:架橋ポリエチレン(Cross-linked polyethylene)
  • V:ビニル(Vinyl)
  • T:トリプレックス(Triplex)

試験の図面を見て、まず注目すべきはトリプレックス構造かどうかです。選択肢のうち、ハは絶縁体がビニル(VVRのような形状)であるため除外されます。次に、イとロは内部半導電層や銅シールドが存在しているため、これらは高圧ケーブル(CV-Tなど)の構造です。最後に残ったニが、架橋ポリエチレン絶縁体を持つ単芯を3本より合わせたCVTの定義に合致していると判断します。

構造理解のプロセス

電気工事士の実務や試験において、ケーブルの構造を問う問題は、そのケーブルがどの電圧階級で、どのような環境に適しているかを判断する基礎となります。

  1. 名称の分解:CVTのC(架橋ポリエチレン)は耐熱性や絶縁性能に優れていることを示します。T(トリプレックス)は、3本の単芯をより合わせているため、取り回しがしやすく、大容量の電力供給に適していることを示します。
  2. 構成要素の確認:芯線(導体)、絶縁体(架橋ポリエチレン)、シース(ビニル)の順に並んでいるかを確認します。高圧用のケーブルには電界を均一にするための半導電層や銅シールドが必要ですが、一般的に低圧用のCVTにはそれらが不要であることを覚えておきましょう。

この問題は、単に絵を覚えるのではなく「なぜこの構造をしているのか」を意識することが重要です。名称のアルファベット一文字ずつが、ケーブルの特性や構成パーツに対応しているというルールを知っていれば、未知のケーブル名称が出てきた場合にも構造を推測できるようになります。

実務における知識の活用

CVTケーブルは、ビルや工場の幹線工事で頻繁に使用される極めて重要な材料です。例えば、盤から盤へ電力を送る際、許容電流の大きさや施工のしやすさから、CVTケーブルのサイズ選定や端末処理は電気工事士が現場で避けては通れない技術です。図記号や名称からそのケーブルの特性を瞬時に判断できる能力は、適切な材料を選定し、安全な施工を行うための第一歩となります。

参考リンク

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