令和6年度 下期 学科試験 問3 解説
電線の接続不良により、接続点の接触抵抗が0.5Ωとなった。この電線に20Aの電流が流れると、接続点から1時間に発生する熱量[kJ]は。ただし、接触抵抗の値は変化しないものとする。
- イ. 72
- ロ. 144
- ハ. 720 ✓ 正答
- ニ. 1440
解説
flowchart TD A["公式: H = I^2Rt"] --> B["I=20A, R=0.5Ω, t=3600s"] B --> C["H = 20^2 × 0.5 × 3600"] C --> D["H = 720000 J"] D --> E["720 kJ"]
この問題は、電気の発生熱量を求めるジュール熱の公式に数値を代入して計算します。
求める熱量[J]は、 で算出できます。 ここで、電流[A]、抵抗[Ω]、時間は1時間なので秒に換算して[秒]です。
計算式は以下の通りです。 [J]
単位を[kJ]に変換するため1000で割ると、[kJ]となります。したがって正解はハです。
ジュール熱の公式と計算のポイント 電気機器や電線に電流が流れると、抵抗によって熱が発生します。これをジュール熱と呼びます。試験で問われる際は、以下の点に注意してください。
1.時間の単位は必ず「秒」に直す 計算式に含まれる時間は、単位が秒(s)である必要があります。問題文で「分」や「時間」で与えられた場合は、必ず倍あるいは倍して秒に変換してください。
2.計算の順序 の部分を先に計算するのがミスのない手順です。今回のケースではを先に求め、それに抵抗値と時間を掛けることで計算がスムーズになります。
3.単位の変換 ジュール(J)とキロジュール(kJ)の関係は、[J]=[kJ]です。問題の選択肢が[kJ]である場合、計算結果の「」を3つ減らすことを忘れないようにしましょう。
実務と試験での重要性 この問題は、単なる計算練習ではなく、電気火災のメカニズムを理解するための基礎となります。接続不良や接触抵抗の増大は、そのまま発熱量(エネルギー)の増加につながります。例えば、電流値が2倍になれば発熱量は電流の2乗に比例するため4倍になり、火災のリスクが急激に高まります。
第二種電気工事士の試験では、このジュール熱の計算のほか、電力(など)を問う問題も頻出です。特に「時間」が絡む計算が出た際は、単位変換を忘れずに行うことが合格への近道です。