令和6年度 下期 学科試験 問16 解説
写真に示す材料の名称は。なお,材料の表面には「タイシガイセンEM600V EEF/F1.6mm JIS JET<PS>E〇〇社タイネン2017」が記されている。
- イ. 無機絶縁ケーブル
- ロ. 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形
- ハ. 600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形 ✓ 正答
- ニ. 600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
解説
この問題は、ケーブルの表面に印字された「記号」を読み解くことで確実に正解できます。ポイントは「EM」という文字です。この文字が含まれていれば、それはエコケーブル(耐燃性ポリエチレンシースケーブル)であることを意味します。
ケーブルの名称を特定する手順
- 記号の頭にある「EM」を確認する。これが「エコマテリアル(環境配慮型素材)」の略称であり、耐燃性ポリエチレンを使用したケーブルであることを示します。
- 記号の「EEF/F」を確認する。これは、ポリエチレン絶縁・耐燃性ポリエチレンシースの平形(Flat)ケーブルを表します。
- これらを合わせると「600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形」となり、選択肢ハと一致します。
flowchart TD
A[印字を読む] --> B{EM がある?}
B -- はい --> C[エコケーブル系]
B -- いいえ --> D[VVF等を検討]
C --> E{EEF/F か?}
E -- はい --> F[EM-EEF: 平形]
F --> G[正解: ハ]ケーブル記号の読み方 電気工事士の試験では、ケーブルの被覆材料や構造によって名称が決まります。基本的なルールを覚えておくと、暗記量を減らすことができます。
・VVFケーブル:ビニル絶縁ビニルシース平形ケーブル。一般住宅の屋内配線で最もよく使われる、灰色の平たいケーブルです。 ・EM-EEFケーブル:エコケーブル。万が一の火災時に有害なハロゲンガス(塩素など)が発生せず、煙の発生も少ないため、学校や病院、公共施設などの火災対策が必要な場所に用いられます。
試験での活用場面 この問題は、筆記試験において材料の名称と実物を結びつける「鑑別問題」として頻出です。以下の違いを整理しておくと、他の選択肢にも対応できます。
・ロの「600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形」は、通称「VVF」です。記号に「EM」はつきません。 ・ニの「600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル」は、通称「CVケーブル」です。架橋ポリエチレン(X)とビニル(V)の組み合わせで、地中配線や幹線などの大電流が流れる回路に使用されます。
試験本番では、まず「EM」という文字があるかないかを確認し、次に「平形(F)」か「丸形(C)」かという形状を見て判断すれば、迷うことなく正解に辿り着けます。