令和6年度 下期 学科試験 問17 解説
写真に示す器具の○で囲まれた部分の名称は。
- イ. 漏電警報器
- ロ. 電磁接触器
- ハ. 漏電遮断器
- ニ. 熱動継電器 ✓ 正答
解説
写真の器具の下部にある、電流設定用のつまみ(ダイヤル)を備えた部品が熱動継電器(サーマルリレー)です。試験でこの種の部品が出た際は、電磁接触器(マグネットスイッチ)と一体化している形状に注目し、特に「つまみ」があるかどうかで判断してください。
熱動継電器の役割と仕組み
熱動継電器は、主に電動機(モーター)を過負荷による焼損から守るための保護装置です。モーターに過大な電流が流れ続けると、内部のバイメタルという金属板が熱で歪みます。この動きを利用して回路を遮断し、モーターを停止させます。
写真で見られるダイヤル部分は、保護を働かせる電流値(整定電流)を調整するためのものです。接続されているモーターの定格に合わせて、このつまみを回して設定します。
試験での見分け方と混同しやすい器具
この問題は、写真の全体像から「電磁接触器と熱動継電器のセット」であることを読み取ることが重要です。
flowchart TD
A[写真を確認] --> B{下部に電流設定ダイヤルがある?}
B -- はい --> C[熱動継電器]
B -- いいえ --> D[他器具の可能性]
C --> E[過負荷でモーター保護]・電磁接触器(マグネットスイッチ) 写真の上半分にある、電磁コイルによって主接点を開閉する装置です。遠隔操作でモーターを動かすためのスイッチ役です。
・漏電遮断器 漏電を検知して遮断するブレーカーです。分電盤などでよく見かける形状で、試験問題では通常、レバーやテストボタンが付いた単体の機器として出題されます。
・電磁接触器との違い 電磁接触器はスイッチング(ON/OFF)を担当し、熱動継電器は保護(異常時の停止)を担当します。試験問題ではこれらが組み合わさって一体化した状態で出題されることが多いため、下のブロック部分にある「ダイヤル」が熱動継電器のサインだと覚えておくと確実です。
実務での位置付け
実際の配線では、電磁接触器の二次側に熱動継電器を接続し、その先にモーターを接続する構成が一般的です。もしモーターが過負荷で焼き付きそうになっても、この熱動継電器が先に反応して回路を止めることで、設備全体の故障を防ぐという非常に重要な役割を果たしています。