令和7年度 上期 学科試験 問26 解説
接地抵抗計(電池式)に関する記述として,誤っているものは。
- イ. 接地抵抗測定の前には,接地抵抗計の電池が有効であることを確認する。
- ロ. 接地抵抗測定の前には,端子間を開放して測定し,指示計の零点の調整をする。 ✓ 正答
- ハ. 接地抵抗測定の前には,接地極の地電圧が許容値以下であることを確認する。
- ニ. 接地抵抗測定の前には,補助極を適正な位置に配置することが必要である。
解説
接地抵抗計の測定手順において、指示計の零点調整は、端子間を開放するのではなく、接地抵抗計の端子(E、P、C)を短絡した状態で行う必要があります。この点が誤りであるため、選択肢ロが正解となります。
接地抵抗計の取り扱いには、測定精度を確保するための正しい手順が定められています。
まず、測定前には必ず電池の電圧が十分であるかを確認します。電池の電圧が低下していると、正常な測定値が得られません。次に、測定対象となる接地極の地電圧を確認します。地電圧が許容値を超えていると、測定値に誤差が生じるため注意が必要です。
実際の測定回路は、接地抵抗計の端子E(接地極)、P(電圧用補助極)、C(電流用補助極)を接続して構成します。そのため、補助極を適正な位置(通常は一定間隔をあけて直線状)に配置することが重要です。
零点調整については、E端子とC端子を短絡(導線で接続)した状態で行うのが原則です。短絡した状態で指針が0を示すように調整することで、正確な測定の準備が整います。問題文の「開放して」という記述は、回路が閉じておらず電流が流れない状態を指しているため、接地抵抗計の仕組み上、誤った手順となります。
試験では、こうした測定器の正しい使い方や手順に関する知識が頻出します。特に、絶縁抵抗計(メガー)など他の測定器との操作手順の違いを混同しないように整理しておきましょう。メガーの場合は、端子を開放した状態で無限大(∞)を示すか確認するのが基本ですが、接地抵抗計は短絡させて零点を確認するという対照的なポイントを覚えておくことが、引っかけ問題への対策になります。