平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問68 解説 アプレットの定義
問68 アプレットに関する記述として,適切なものはどれか。
- ア Web ブラウザが Web サイトにアクセスしたときに Web サイトから送信され,利用者のPCに保存される文書ファイルである。
- イ Web ページを作成するための言語である。
- ウ サーバからダウンロードされ,クライアントである Web ブラウザに組み込まれて実行されるプログラムのことである。 ✓ 正答
- エ データベースを操作して,データの追加や変更,検索などの処理を行うための言語である。
解説
この問題は「アプレット」という用語の定義を直接問う知識問題です。選択肢の中から「Webブラウザ上で動作する小さなプログラム」という特徴を探すことで正解にたどり着けます。
アプレットの役割と仕組み
アプレット(Applet)とは、Webページの一部としてWebサーバからダウンロードされ、閲覧者のWebブラウザ上で動作する小さなアプリケーションのことです。
かつてはJavaで作られた「Javaアプレット」が代表的でしたが、現在ではセキュリティ上の懸念や技術の進展により、Webブラウザ上で動作するプログラムは、JavaScriptなどのより標準的で安全な技術に取って代わられています。試験対策としては、古い技術であっても「サーバからクライアントへダウンロードしてブラウザで動かす」という仕組みを理解しておくことが重要です。
選択肢の分析と判別方法
試験では、よく似たWeb用語との違いを明確にしておくことが重要です。各選択肢が何を指しているのかを整理しましょう。
・選択肢ア:クッキー(Cookie)の説明です。Webサイトが利用者のPCに情報を保存させる仕組みであり、プログラムの実行とは異なります。 ・選択肢イ:HTML(HyperText Markup Language)の説明です。Webページの構造や内容を記述するためのマークアップ言語であり、それ自体はプログラム(命令の集合)ではありません。 ・選択肢ウ:これが正解です。ブラウザをクライアント、Webサーバをサーバとし、通信によってプログラムを渡して実行させるというアプレットの定義そのものです。 ・選択肢エ:SQL(Structured Query Language)の説明です。データベース操作専用の言語であり、ブラウザ上で実行されるアプレットとは役割が異なります。
このように、用語を「何のために使われるものか」という目的と、「どこで動くものか」という場所で分類すると、誤った選択肢を素早く排除できるようになります。
Web技術におけるクライアントとサーバの役割分担
アプレットという概念は、ITパスポートで頻出する「クライアントサーバシステム」の考え方を理解する上でも役立ちます。
現代のWebサイトは、サーバ側で処理する「サーバサイドスクリプト(PHPやPythonなど)」と、ブラウザ側で処理する「クライアントサイドスクリプト(JavaScriptなど)」の組み合わせで構成されています。アプレットは、まさにこの「クライアント側で処理を行う」という役割を担うプログラムの古典的な形態です。
この知識は、Webサイトの仕組みを学ぶ際、どこまでがサーバの負荷で、どこからが利用者のPC(ブラウザ)の負荷なのかを切り分けるための基礎となります。Webページを開いたときに、アニメーションが滑らかに動いたり、複雑な計算が即座に反映されたりする場合、それはクライアント側でプログラムが実行されている証拠です。