ITパスポート試験 / 平成21年度 秋期 ITパスポート試験 / 問92
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平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問92 解説 請求金額の算出

設問図

請求処理において, 顧客 P 社との取引が次の表のとおりであったとき, e に入る請求金額は幾らか。

  1. ✓ 正答

解説

請求金額を求めるには、前回の請求日(10/21)の翌日から今回の請求日(11/21)までに発生した「受注」の金額をすべて合計します。計算式は、30,000+40,000+35,000+50,000=155,00030,000 + 40,000 + 35,000 + 50,000 = 155,000 となり、正解は155,000円です。

請求業務における情報の整理

この問題の核心は、表にある「受注」「出荷」「請求」という業務プロセスを正しく区別することにあります。

一般的に、売掛金管理システムにおいて「請求」とは、期間内に発生した売上の確定額を顧客に通知する行為を指します。本問では10/21に一度請求が完了しているため、それ以降に発生した受注データのみが今回の請求対象となります。

ここで重要になるのが「出荷」データの扱いです。システム上、出荷は在庫の引き落としや配送の完了を示すものであり、売上そのものの計上(請求)とは別の基準で管理されることが多いです。今回の問題文には「受注した金額を請求する」というルールが示唆されており、出荷日はあくまで配送のタイミングであると読み取ることができます。したがって、10/21以降の受注日を時系列で追い、その金額を合算します。

時系列で考える業務フロー

今回の表を整理すると、以下のようになります。

  1. 10/21までの受注分は、すでに10/21に請求済みです。
  2. 10/21以降に発生した「受注」は以下の通りです。
    • 11/3: 30,000円
    • 11/5: 40,000円
    • 11/10: 35,000円
    • 11/20: 50,000円
  3. 11/21時点で、これら合計155,000円が請求金額となります。
  4. 11/25の出荷は11/21の請求時点では未発生のため、考慮しません。

このように、業務の流れを「いつ、どのイベントが、金額にどう影響するか」という観点で読み解く力が求められています。

実務で役立つ請求管理の視点

この問題は、ITパスポート試験で問われる「情報システムが管理すべきビジネスプロセス」の一例です。実際の業務システムでも、受注、出荷、請求といったデータは独立したテーブルで管理され、システムエンジニアはそれらを突き合わせて正確な請求書を作成するプログラムを設計します。

例えば、多くの企業では「締め日」を設定して一括請求を行いますが、その際に「受注ベース」で請求するのか「出荷ベース」で請求するのかというルール定義が不可欠です。この問題を解くことは、システム要件定義において「請求対象の条件」を正確に定義するプロセスの基礎練習をしていることと同義です。ビジネスの現場では、どの処理が「売上発生」のトリガーになるのかを明確に理解しておくことで、会計上のミスを防ぐことにつながります。

参考リンク

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