平成21年度 春期 ITパスポート試験 問100 解説 残作業時間の計算
〔マネジメント〕 問100 ある週の通販業務で,Bさんが月曜日を担当した。火曜日以降は,Aさんが担当することになった。Aさんは,この週の残りの作業をおよそ何時間で終えることができるか。
- ア 20
- イ 25
- ウ 30 ✓ 正答
- エ 35
解説
この問題は、プロジェクトマネジメントにおける進捗管理の基本的な計算方法を問うものです。計算手順は以下の3ステップとなります。
- 全体の作業量を確認する。
- 月曜日に完了した分を全体の作業量から差し引く。
- 残りの作業量をAさんの作業効率で割り、必要な時間を算出する。
作業量を時間で捉える考え方
プロジェクト管理において、全体の作業量は「人時(にんじ)」や「人日(にんにち)」といった単位で表されます。これは「1人が1時間、または1日働いたときにこなせる作業量」を1単位とする考え方です。
例えば、ある作業が10時間分必要で、担当者が1時間あたり10%のペースで進められるのであれば、合計10時間かかることがわかります。このように、進捗率や作業時間をパーセンテージや時間数に置き換えて計算することで、予定通りにプロジェクトが終わるかどうかを客観的に判断できるようになります。
思考のステップ
まず、問題文や付随する図表から以下の数値を読み取ります。
- 全体の総作業時間
- Bさんが月曜日に進めた作業量(時間)
- Aさんが1時間あたりに処理できる進捗率や、1時間あたりの作業量
今回の計算では、以下の式を用います。
もし総作業時間が一定(例えば50時間分)で、月曜にBさんが20時間分を完了させたのであれば、残りは30時間分となります。この残った30時間分をAさんがどの程度のスピードで消化するかを割り当てることで、最終的な答えを導き出します。
実務における進捗管理の重要性
この知識は、ITプロジェクトの現場で最も頻繁に活用されます。ITパスポートで問われるマネジメント領域の基本は、限られたリソース(人・時間・コスト)をいかに配分して納期を守るかという点にあります。
もしAさんの能力がBさんより低い(あるいは高い)場合、同じ「残作業量」であっても、完了までの時間は変動します。このように、誰が担当するかというリソースの特性と、現状の進捗状況をリアルタイムで把握することは、プロジェクトリーダーにとって不可欠なスキルです。試験でも実務でも、常に「全体でどれくらい残りがあるか」と「今のペースだといつ終わるか」という二つの視点を持つことが、安定した業務遂行につながります。