ITパスポート試験 / 平成21年度 春期 ITパスポート試験 / 問89
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平成21年度 春期 ITパスポート試験 問89 解説 LAN障害の切り分け

別表1

障害の原因と考えられる構成要素は, LANを構成するPC2, サーバ, プリンタ, ハブとケーブルa〜dの八つの中に幾つあると考えられるか。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4 ✓ 正答

解説

この問題は、ネットワークの通信経路において「どこに問題があるか」を論理的に絞り込むための手順を問うものです。PC1からプリンタへ出力できないという状況から、その経路に関与している構成要素をすべて洗い出し、そこから障害の原因となり得るものを特定します。

通信経路上の構成要素を特定する

PC1からプリンタへの通信経路を物理構成図から確認すると、以下の要素を経由していることがわかります。

  1. PC1
  2. ケーブルc
  3. ハブ
  4. ケーブルb
  5. プリンタ

この5つの要素が通信に関与しています。問題文には「障害が複数箇所で同時に発生する可能性はなく、PC1では障害が発生していない」という前提条件があります。この条件を適用すると、障害の原因として考えられる候補は、PC1以外の以下の4つになります。

  1. ケーブルc
  2. ハブ
  3. ケーブルb
  4. プリンタ

よって、答えは4つとなります。

ネットワーク障害における切り分けの考え方

ネットワークの障害切り分けにおいて最も重要なのは、通信が成功している部分と失敗している部分の「境界」を見極めることです。

今回は「PC1からプリンタへの通信」が失敗していますが、もし別のPC(PC2)からプリンタへ正常に通信できるのであれば、プリンタそのものやケーブルb、ハブには問題がないと推測できます。逆にPC2からも通信できないのであれば、共有部分であるハブやプリンタ側に原因がある可能性が高まります。

このように、複数のデバイス間で通信状況を比較することで、原因箇所を効率的に特定していく手法を「切り分け」と呼びます。

現場で求められるトラブルシューティングの基礎

ITパスポート試験でこの問題が出題される意図は、単なる知識の暗記ではなく、システム運用管理の現場で必要となる「論理的な問題解決能力」を評価することにあります。

実務において、システム障害が発生した際に「どこが壊れているか」を闇雲に探すのではなく、構成図を描き、通信経路を論理的に分解し、仮説を立てて一つずつ検証していくプロセスは不可欠です。この問題は、そうしたトラブルシューティングの最小単位をシミュレーションする練習になります。

例えば、社内LANで「特定のPCだけがインターネットにつながらない」といった事象が発生したとき、OSの設定、LANケーブルの物理的な断線、HUBのポート故障、ゲートウェイの設定など、可能性を一つずつ消去法で潰していく作業は、まさにこの問題で求められた思考そのものです。

参考リンク

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