平成21年度 春期 ITパスポート試験 問96 解説 グラフの分析
女性会員について,年代別に各時間帯に入館した人数の推移が分かるようにグラフ化した。次の図の女性会員の年代別時間帯推移グラフの分析として,適切なものはどれか。
- ア ✓ 正答
- イ
- ウ
- エ
解説
この問題は、グラフの各セグメントに記載された数値を正確に読み取り、選択肢の条件(増加率や全体に占める割合など)に合致するかを一つずつ検証することで解くことができます。
積み上げ棒グラフの読み取り方
本問で使われている積み上げ棒グラフは、全体の合計だけでなく、内訳の推移を比較するのに適したツールです。グラフを読み取る際は以下の手順を守りましょう。
- 各時間帯(10-14時、14-18時、18-22時)の合計人数を確認する。
- 各年代のセグメントに記載された数値を抜き出す。
- 選択肢で問われている「増加率」や「割合」などの計算を個別に行い、記述が正しいか判定する。
例えば、「18-22時の50代の人数(138人)」は、積み上げ棒グラフの最上段の数値をそのまま読み取ればよいことがわかります。
正解を導く思考プロセス
まず、各時間帯の年代別人数を整理します。
- 10-14時:20代15、30代25、40代75、50代44(合計159)
- 14-18時:20代35、30代75、40代53、50代45(合計208)
- 18-22時:20代50、30代115、40代220、50代138(合計523)
正解である選択肢アの「14-18時から18-22時にかけて、各年代の入館者数はすべて増加している」という点について確認します。
- 20代:35人 → 50人(増加)
- 30代:75人 → 115人(増加)
- 40代:53人 → 220人(増加)
- 50代:45人 → 138人(増加)
このように、すべての年代で数値が増加しているため、この選択肢が適切であると判断できます。試験本番では、明らかに誤りと分かる選択肢を先に除外する「消去法」を使うと効率的です。
グラフ読み取り能力の重要性
ITパスポート試験において、グラフや表の読み取り問題は「データリテラシー」を測る重要な設問です。実務の現場では、システム開発の要件定義において現状の業務フローを可視化したり、マーケティングにおいて顧客属性の傾向を分析したりする場面でこのスキルが不可欠になります。
単に数字を追うだけでなく、「なぜこの時間帯に40代が急増しているのか?」といった背景を考察する視点を持つと、試験だけでなく、ITエンジニアやDX推進担当者として必須の「データから課題を抽出し、解決策を導く力」が養われます。本問のような基本図表を素早く正確に分析するトレーニングは、将来的なシステム設計やビジネス戦略の立案にも直結する基礎能力といえるでしょう。