ITパスポート試験 / 平成22年度 秋期 ITパスポート試験 / 問19
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平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問19 解説 損益計算書の利益項目

設問図

損益計算書に記載される A~E の五つの利益のうち,C に当てはまるものはどれか。

  1. ア 売上総利益
  2. イ 営業利益
  3. ウ 経常利益 ✓ 正答
  4. エ 当期純利益

解説

損益計算書における5つの利益は、上から下へ計算される順番が決まっています。この順序を暗記しているかどうかが、この問題を解く鍵です。

AA 売上総利益 = 売上高 - 売上原価 BB 営業利益 = 売上総利益 - 販売費及び一般管理費 CC 経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 - 営業外費用

この順序に基づき、BBである営業利益(15)に、営業外収益(3)を加え、営業外費用(7)を引くと、15 + 3 - 7 = 11 となり、これがCCに当てはまります。したがって、正解はウの経常利益です。

損益計算書における利益の構成

損益計算書は、企業の収益力を段階的に把握するための表です。ただ単に「いくら儲かったか」を見るだけでなく、「本業でいくら稼いだのか」「財務活動を含めるといくらになるのか」といった、稼ぎ方の性質ごとに利益を算出しています。

まず、売上高から直接的な原価を引いたものを売上総利益と呼び、そこから人件費や広告宣伝費などの販売費及び一般管理費を引いたものが営業利益です。この営業利益までは、企業が「本業」でどれだけ稼ぐ力があるかを示しています。

次に、本業以外の金融収支(利息の受け取りや支払いなど)を加味したものが経常利益です。企業が日常的に行っている活動から得られる最終的な利益であるため、経営成績を判断する上で最も重視される指標の一つです。

思考のステップ

この問題を解くときは、各利益の計算式を順番に思い浮かべるのが最も確実です。問題文の表は、上から順に計算していくステップを示しています。

  1. 売上高から原価を引いて、まずは「荒利益」である売上総利益を出す
  2. そこから会社運営の経費を引き、「本業の力」である営業利益を出す
  3. 本業以外のプラス要素(営業外収益)を足し、マイナス要素(営業外費用)を引いて「日常的な稼ぎ」である経常利益を出す

このように、「本業(営業利益)から始まり、日常的な損益(経常利益)を経て、最終的な利益(当期純利益)へ向かう」という流れを理解しておくと、仮に式を忘れても「本業の次が経常的な利益」という直感で選択肢を絞り込めるようになります。

ビジネス現場における重要性

この知識は、ITエンジニアにとっても重要です。例えば、自分が所属する開発プロジェクトや、導入を検討しているシステムの費用対効果を説明する際、会社がどのような指標で経営判断をしているかを知っておくことは大きな強みになります。

また、企業の財務データを分析する際や、DXプロジェクトの予算申請をする際に、その投資が「本業の利益を押し上げるものなのか」、あるいは「財務体質を改善するものなのか」といった視点を持つことができます。損益計算書の構造を知ることは、単なる試験対策を超えて、経営層と同じ言語でビジネスを議論するための第一歩となります。

参考リンク

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