ITパスポート試験 / 平成22年度 秋期 ITパスポート試験 / 問31
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平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問31 解説 業務モデリング手法

設問図

業務をモデル化する際のモデリング手法の適切な組合せはどれか。

選択肢図
  1. ✓ 正答

解説

この問題は、業務モデリングで使用される代表的な手法の役割を正確に結びつけることで解けます。

業務プロセスモデルには「データの流れ」に着目するDFD(データフロー図)を、データモデルには「データの構造と関係性」に着目するE-R図を対応させるのが正解です。選択肢アがこれに該当します。

モデリング手法の役割と違い

業務分析を行う際、何を「見える化」したいかによって使う手法が変わります。

DFD(Data Flow Diagram)は、業務プロセスを「データの流れ」として捉える手法です。業務の中で、どのデータがどこから発生し、どのような加工を経て、どこへ送られるのかという「業務の流れ」を整理するのに適しています。

一方、E-R図(Entity-Relationship Diagram)は、システムで扱うデータの内容を「実体(Entity)」と「関連(Relationship)」に分解して表す手法です。データ同士がどのような関係にあるのかを定義するため、データベースを設計するための基盤として欠かせない手法です。

なお、選択肢に含まれているPERT(Program Evaluation and Review Technique)は、これらとは目的が異なり、主にプロジェクトの工程管理やスケジュール管理に用いられます。作業の依存関係や所要時間を整理するための手法ですので、業務プロセスやデータ構造をモデル化する手法とは区別して覚えましょう。

問題の解き方

試験では以下の思考プロセスで判断します。

  1. 業務プロセスモデルの候補であるDFDかE-R図のうち、データの動きを表すDFDを選択する。
  2. データモデルの候補であるE-R図かPERTのうち、データの構造を表すE-R図を選択する。
  3. これらを組み合わせると選択肢アが導き出される。

この際、PERTが工程管理の手法であることを想起できれば、イ、ウ、エの選択肢を自信を持って除外することができます。

実務における活用

これらのモデリング手法は、実際のシステム開発の現場で非常に重要です。

例えば、新しい業務システムの設計段階で、現在の業務フローを整理する場合にはDFDを用いて情報の受け渡しを可視化します。これにより、処理の重複やデータの抜け漏れを発見できます。その後、その業務でどのようなデータを保存すべきかを決めるためにE-R図を作成し、データベースの設計へ繋げます。

このように、対象を何のために分析するのか(プロセスか、構造か、スケジュールか)を明確にする力は、ITパスポートが目指す「ITを利活用する力」の基礎となります。

参考リンク

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