平成22年度 春期 ITパスポート試験 問24 解説 JANコード
JANコード中にデータとして組み込まれている情報はどれか。
- ア 商品の製造会社 ✓ 正答
- イ 商品の製造日
- ウ 商品の流通経路
- エ 商品のロット番号
解説
JANコードは「どのメーカーの」「どの商品か」を識別するための規格です。選択肢の中で、メーカーを特定する情報を含んでいるのは「製造会社(事業者)」だけであるため、迷わずアを選択します。
JANコードの構成要素を知る
JANコードは、世界共通の商品識別番号として利用されています。一般的に13桁の標準タイプが多く使われており、その内訳は以下のようになっています。
- 国コード(2桁):その商品がどの国のものか(日本は49または45)
- メーカーコード(5〜7桁):製造会社や販売元を識別する番号
- 商品アイテムコード(3〜5桁):そのメーカーが製造・販売する個別の商品番号
- チェックデジット(1桁):読み取りエラーを防ぐための計算値
この構造からわかる通り、JANコードは「誰が作ったか(メーカー)」と「何の商品か(アイテム)」を特定するためのコードであり、製造日やロット番号といった個別の商品ごとの状態を示す情報は含まれていません。
なぜ他の選択肢は間違いなのか
製造日やロット番号(選択肢イ、エ)は、商品が作られたタイミングや管理単位ごとに変化する情報です。これらをJANコードに入れてしまうと、同じ商品なのにパッケージごとに番号が変わってしまい、在庫管理やレジでの販売が困難になります。
また、流通経路(選択肢ウ)は商品がどこを経由したかという物流上の履歴であり、これもJANコードの役割ではありません。これら「いつ、どこで、どの単位で」といった情報は、JANコードとは別にQRコードやGS1-128などのバーコード規格を用いて、より詳細な付加情報として管理されるのが一般的です。
実務における活用の視点
ITパスポート試験では、JANコードが「何のために使われるか」という目的を理解しておくことが重要です。スーパーマーケットのレジで読み取った際、店側がすべての商品の情報を登録しておく必要はありません。JANコードという「メーカーと商品を特定する共通ID」さえ分かれば、POSシステム(販売時点管理)を通じて、どこのメーカーのどの商品が売れたのか、いくらで売れたのかを瞬時に把握できます。
この仕組みは、サプライチェーンマネジメント(SCM)において、メーカー、卸売業者、小売業者が同じ商品情報を共有するための基盤となっています。コード一つで商品の素性が特定できるからこそ、世界中の物流が効率的に回っているのです。