ITパスポート試験 / 平成22年度 春期 ITパスポート試験 / 問23
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平成22年度 春期 ITパスポート試験 問23 解説 ABC分析

ABC分析の説明として,適切なものはどれか。

  1. ア 不具合がどのような原因によって起きているのかなどを,魚の骨に似た図によって系統的に把握する手法
  2. イ 二つの変数の間に関係があるかどうかを,収集したデータを用いて解析する手法
  3. ウ 母集団からサンプルを抜き取って検査を行い,サンプル中の不良個数によって母集団の品質を判定する手法
  4. エ 優先的に管理すべき対象を明確にするために,売上金額などの累積構成比を基に重要度のランク付けを行う手法 ✓ 正答

解説

ABC分析の判別ポイント

ABC分析の問題が出たら、キーワードである「累積構成比」と「ランク付け(A・B・C)」に注目してください。この2つの言葉があればABC分析と即座に判断できます。

データの重要度を可視化する仕組み

ABC分析は、全体を構成する要素を項目別に並べ替え、その累積比率に基づいてグループ分けを行う手法です。具体的には以下の手順で進めます。

  1. 売上高や在庫金額など、管理したい対象を項目ごとに数値化します。
  2. 数値が大きい順に並べ替え、それぞれの構成比を計算します。
  3. 累積構成比を計算し、あらかじめ決めたしきい値(例:上位70%をA、続く20%をB、残り10%をCとする)に基づいてランク付けします。

この手法を用いることで、すべての対象を平等に管理するのではなく、売上の大部分を支えている「Aグループ(重点管理対象)」に経営資源を集中させ、効率的な管理を実現します。

選択肢の分析と周辺知識の整理

この問題は、品質管理の手法に関する用語を正確に識別できているかを問う典型的な知識問題です。正解以外の選択肢が何を指しているのかを理解しておくと、関連する他の問題にも対応できます。

アの「魚の骨に似た図」は特性要因図のことです。問題の原因や要因を洗い出し、因果関係を整理するために使われます。 イの「二つの変数の関係」は散布図のことです。気温とアイスの売上のように、二つのデータに相関関係があるかを視覚的に確認します。 ウの「サンプルを抜き取って検査」は抜取検査のことです。母集団すべてを検査するのが困難な場合、一部を検査することで全体の品質を推測します。

このように、品質管理の代表的な手法(QC七つ道具)は、それぞれ「原因を探る」「関係を見る」「全体を判定する」「重要度を分ける」といった異なる目的を持っています。

ビジネス現場での活用シーン

ABC分析は、小売業や製造業の現場で特に重宝される考え方です。例えば、スーパーマーケットの棚卸しや在庫管理では、すべての商品を厳密に管理しようとするとコストが膨大になります。そこでABC分析を行い、売上の大部分を占める人気商品(Aランク)は在庫切れを防ぐために毎日発注し、ほとんど売れない商品(Cランク)は発注頻度を下げるといったメリハリのある運用が可能になります。

試験においてこの問題が出題される意図は、限られた経営資源(ヒト・モノ・カネ・時間)を有効活用するための「選択と集中」というビジネスの基本原則を理解しているかを確認するためです。

参考リンク

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