ITパスポート試験 / 平成22年度 春期 ITパスポート試験 / 問31
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平成22年度 春期 ITパスポート試験 問31 解説 作業効率と所要日数

Aさんだと10日, Bさんだと15日かかるプログラム開発の作業がある。これをAさんとBさんが一緒に作業した場合, 何日かかるか。ここで, 2人で作業を行った場合もそれぞれの作業効率は変わらないものとする。

  1. ア 5
  2. イ 6 ✓ 正答
  3. ウ 7.5
  4. エ 12.5

解説

全体の作業量を1とおいて計算する

この問題は、全体の作業量を「1」と仮定して、それぞれの「1日あたりの作業能力」を足し合わせることで解くことができます。

  1. Aさんが1日にこなせる仕事量:1÷10=1/101 \div 10 = 1/10
  2. Bさんが1日にこなせる仕事量:1÷15=1/151 \div 15 = 1/15
  3. 2人が協力したときの1日の仕事量:1/10+1/15=3/30+2/30=5/30=1/61/10 + 1/15 = 3/30 + 2/30 = 5/30 = 1/6
  4. 全体の作業量「1」を2人の合計能力「1/6」で割る:1÷(1/6)=61 \div (1/6) = 6

「仕事量」と「効率」の関係を把握する

ITパスポート試験で頻出のこの形式の問題は、仕事の進捗を「効率(生産性)」という数値で捉えるのがポイントです。

特定の作業を終わらせるために必要な時間は、「全体の作業量」を「単位時間あたりの作業効率」で割ることで求められます。今回のように「Aさんなら10日かかる」といったケースでは、全体の作業量を最小公倍数である「30」と置くと、より直感的に計算できます。

  • 全体の作業量を「30」とする
  • Aさんの効率:30÷10=330 \div 10 = 3(1日あたり3進む)
  • Bさんの効率:30÷15=230 \div 15 = 2(1日あたり2進む)
  • 2人合わせた効率:3+2=53 + 2 = 5(1日あたり5進む)
  • 完了までの日数:30÷5=630 \div 5 = 6

このように、全体の作業量を具体的な数字(この場合は30)に置き換えることで、分数を使わずに計算ミスを防ぐことができます。

システム開発におけるリソース管理の考え方

この問題がITパスポート試験で問われる理由は、システム開発における「工数管理」の概念を理解させるためです。

実際の現場では、開発期間が遅れそうなときに「人数を増やせば早く終わる」と考えがちです。しかし、この問題の前提にある「作業効率は変わらない」という条件は、現実のプロジェクト管理では非常に難しい仮定です。実際には、人数を増やすと情報の共有コストが増えたり、分担の調整が必要になったりして、計算通りには進まないことがよくあります。

この問題を解くことを通じて、プロジェクト管理において「誰がどのくらいの作業能力を持っているか」を数値化し、スケジューリングするという基本動作を学ぶことができます。ITの現場では、見積もりを行う際に、このような計算を用いて現実的な納期を算出するスキルが常に求められています。

参考リンク

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