ITパスポート試験 / 平成22年度 春期 ITパスポート試験 / 問39
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平成22年度 春期 ITパスポート試験 問39 解説 ファシリティマネジメント

部門サーバに対するファシリティマネジメントにおける環境整備の実施事項として, 適切なものはどれか。

  1. ア ウイルス対策ソフトを導入した。
  2. イ 定められた時刻にバックアップが実施されるなどの自動運転機能を設けた。
  3. ウ 設置場所は水漏れのおそれがある配水管の近くを避けた。 ✓ 正答
  4. エ ネットワークを介して伝送する情報などを暗号化する機能を設けた。

解説

ファシリティマネジメントとは、直訳すると「施設管理」です。この問題は、サーバという精密機器を「物理的にどのような場所に置くべきか」という環境対策の視点で選ぶのが正解です。選択肢の中で、機器そのもののソフトウェアや運用設定ではなく、設置場所という物理的環境に言及しているものを選びます。

ファシリティマネジメントが指すもの

ファシリティマネジメント(Facility Management)とは、企業が保有する土地、建物、設備といった資産を、最も効率的かつ効果的に活用するための管理活動を指します。ITの分野でこれを考える場合、サーバやネットワーク機器が故障せず、安全に稼働し続けるための物理的な保護環境を整えることが含まれます。

具体的には以下のような項目が重要視されます。

  • 火災対策:消火設備の設置、火気から離す
  • 水害対策:配管の直下を避ける、浸水リスクのない階層への配置
  • 地震・振動対策:免震装置の導入、機器の固定
  • 電源・空調対策:安定した電源の確保、適切な室温と湿度の維持
  • 入退室管理:物理的な鍵や生体認証による不正アクセスの防止

選択肢を分類して判断する

この問題は、対策の内容が「物理的な環境整備」なのか「ソフトウェア的な設定」なのかを見分けることが鍵です。

・ウイルス対策ソフト(ア):これはコンピュータウイルスという脅威からデータを守るための「情報セキュリティ対策」です。 ・自動運転機能(イ):これはシステムを効率的に運用するための「運用管理」の機能です。 ・配水管を避ける(ウ):これは水漏れによる故障リスクを物理的に防ぐための「ファシリティマネジメント(環境整備)」です。 ・通信の暗号化(エ):これはネットワーク上のデータが盗聴されるのを防ぐための「情報セキュリティ対策」です。

このように整理すると、ウだけが物理的な場所の管理に関する内容であることが分かります。

なぜこの知識が試験で問われるのか

ITパスポートはエンジニアだけでなく、ITを利活用するすべての人に向けた試験です。そのため、情報システム部門だけでなく、オフィス全体の管理を任される立場や、自社の資産を守る責任者としての視点が求められます。

サーバをただ机の下に置くのか、それとも空調管理された部屋の、配管の通っていない場所に置くのか。この判断一つで、水漏れによる数千万円のデータ消失リスクを回避できる可能性があります。システムをソフトウェア的に守る技術も重要ですが、その基盤となる「ハードウェアが置かれている現場」の安全を確保するという視点は、実務において非常に重要なリスク管理の基礎となります。

参考リンク

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